【スペック】全長×全幅×全高=3546×1627×1488mm/ホイールベース=2300mm/車重=930kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブ(100ps/6000rpm、13.4kgm/4250rpm)(欧州仕様)

フィアット500(FF/6MT)【海外試乗記(後編)】

後から前へ(後編) 2007.10.09 試乗記 フィアット500
フィアットの本拠地であるトリノ・ムラッツィ地区。小回りの良さとコンパクトなサイズをフルに生かせる本国でCG大谷秀雄が試乗した。

フィアット500(FF/6MT)【海外試乗記(後編)】

意外とスポーツ志向

試乗車として選んだのはガソリン1.4リッターの6MTモデルで、最もパワフルなだけあって前ベンチレーテッド、後ソリッドのディスクと、ブレーキが強化されていることが特徴だ(他の2モデルでは後ドラムブレーキとなる)。

500は嵌め込み式か電動式のガラスサンルーフが選べるが、どちらも身長178cmのドライバーの頭上にはコブシが縦1個+手の平1枚、また後席では手の平が1枚入るスペースが残されていた。これ実は、サンルーフ付きのパンダとほとんど変わらない。全高が低い500に同等の空間が確保されているということは、つまり着座位置が低い。とくに後席は、直立して座らされたパンダと比べて、シートバックが適度に後傾しているため、足下のスペースは狭いと言いながらも、上半身は遥かに楽な姿勢を取れる。

隣のクルマとミラーが触れ合いそうになりながら、トリノ市内の4車線道路を運転していると、これ以上のサイズのクルマはとても運転する気にはなれない。1車線の幅員がとにかく狭い。けれども運転していて安心感を覚えるのは、強固なタマゴの殻に包まれているような気分に浸れるからで、ボディ剛性感ではパンダを凌いでいると言えるだろう。

じつはパセンジャー・シェルの強化もフィアットが謳っているところで、サイドとカーテンなどエアバッグを合計7個も配備してユーロNCAPで五つ星を獲得する、と彼らは意気込んでいるようだ(原稿を書いている7月中旬の時点では、まだユーロNCAPのホームページ上で報告されてはいないが)。

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