フランクフルトにも中国製コピー車の波が!?

2007.09.20 自動車ニュース

フランクフルトにも中国製コピー車の波が!?

2007年9月13日から一般公開されている、世界最大の自動車ショーであるIAA(国際自動車展示会)フランクフルトモーターショー。ここで問題になったのが、中国の自動車メーカーが展示を予定していたクルマだ。

以前、『webCG』ニュースで中国車の衝突安全性について触れたが、今回の騒ぎは……?

■その名も「貴族」と「経営最高責任者」

問題となっているのは双環汽車(シュアンファン・オート)の「ノーブル」と「CEO」。さらに、飛碟汽車(ジョンウェイ・オート)の「UFO」だ。
「ノーブル」(中国語車名は「小貴族」)の外観は、まさにスマートの「フォーツー」そのもの。見た目はそっくり。ところが、さすがに技術まではコピーできなかったようで、「スマート」が車体の強度を高めているボディ構造、いわゆる「トリディオンセーフティセル」ではない。

ボディをツートンカラーにし、いかにも「トリディオン〜」に見えるようにしているのだ。何となく(?)改造したかのように見えるのは、2人乗りスマートのトランク部分に、「ノーブル」では2人用の狭いベンチが配され4人乗りのクルマになっているせいだろう。

SUVの「CEO」はどう見てもBMWの「X5」だ。ロゴマークは双環汽車のものだが、自動車雑誌「アウトビルト」によれば、後付けができるBMWのロゴマークは中国でスペアパーツとして販売されているとのこと。「Sud Deutsche Zeitung」(南ドイツ新聞)によれば、「CEO」に関してBMW社は販売禁止を裁判所に求めた。
そして「UFO」は未確認飛行物体ではなく、単純にトヨタの旧型「RAV4」のコピーなのだ。

■欧州での立場はどうなる?

この3台のクルマの輸入元は「China Automobil Deutschland Gmbh」(直訳すると、中国自動車ドイツ有限会社)という。業界誌「アウトヴォッへ」の報道によると、BMW社、そしてダイムラーのスマート部門も、中国自動車ドイツ社のクルマの展示に対して、裁判所の禁止命令を申請すると発表した。イタリアで「CEO」を既に販売している業者も訴えた。

その報道の2日後に双環汽車は、「フランクフルト・モーターショーにクルマを展示するつもりはない」と発表した(dpaドイツ通信社報道)。偽「RAV4」の「UFO」が公開されるかどうかは今のところ不明だ。
それ以外でも「BYD」というメーカーが「F1」というクルマを2008年に量産すると発表した。これはトヨタが欧州で販売するコンパクトカー「Aygo(アイゴ)」にそっくりなのだが……

いま、中国車は、ドイツの自動車業界を騒がせている。

(文と写真=廣川あゆみ)


フランクフルトにも中国製コピー車の波が!?の画像
写真は、雑誌『Auto Bild』の紹介ページ。
写真は、雑誌『Auto Bild』の紹介ページ。

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