プジョー・シトロエングループ、欧州ナンバーワンを視野に

2007.09.16 自動車ニュース

プジョー・シトロエングループ、欧州ナンバーワンを視野に

フランスの「PSAプジョー・シトロエングループ」は、2015年までの経営計画「グループの戦略と抱負 2010−2015」を2007年9月4日に発表した。

■欧州で最も影響力あるメーカーに

PSAプジョー・シトロエングループは2010年までに、年間400万台の販売を目標に掲げ、2015年には「ヨーロッパで最も競争力のあるメーカー」になることを目指すという。2006年の同グループの販売台数は337万台。400万台までのプラス分約70万台は、欧州や北米などで30万台増、ロシア、南米、中国で40万台の増加を見込む。

それに伴い、売上高に対する営業利益率も、2006年の2%から、2010年までに5.5〜6%、2015年には6〜7%まで引き上げるという強気の数字を設定した。

目標達成のために、2007年から2010年までの4年間で、53車種の新型車を発売する計画だ。その内訳は、欧州で5台のブランニューを含む29モデル、メルコスール(南米南部共同市場:アルゼンチン・ブラジル・パラグアイ・ウルグアイ)で12モデル、中国で12モデルがリリースされる。
販売地域は不明だが、激安カー「ロガン」などで好調、さらに超激安カーの生産にも着手したフレンチライバル「ルノー」を追うかたちで、3台の「ローコスト・カー」も含まれている。

環境問題への対策としては、欧州のCO2排出量を現在より平均10g/km軽減するために、2010年にはディーゼルとモーターを組み合わせる「ハイブリッドHDi」搭載車の市販化を実現する。
また、2004年に「C3」で始めて紹介された、停車時にエンジンも止まる「ストップ&ゴーシステム」装備車を増強。30%のバイオディーゼルの一般化や各国のエネルギー事情に応じてエタノール燃料の提案なども行っていく。

■従業員の負担は……

高い目標を掲げている一方で、企業のスリム化も実施される。現在より固定経費を30%減らすため、ヨーロッパでは7000〜8000名の従業員を削減。商品の開発期間は30%短縮するという。

これら中期計画は、ライバルのルノーが昨年2月に掲げた「ルノー・コントラ2009」構想と近いものがある。2006年から2009年までの4年間で26車種の新型車を発売し、09年の世界販売数を80万台増の330万台にし、営業利益率は6%に引き上げるという内容である。

そこで気になるのが、従業員への負担だ。

2006年から2007年の2月にかけて、4か月のうちにルノーのテクノセンターで3人が自殺する事件が続いた。その原因として、厳しい職場環境がクローズアップされた。事件との因果関係はまだ明確にされていないが、今後「欧州ナンバーワン」を目指す企業としては、充分配慮する必要があるだろう。

(文=野口友莉/YUYU、写真=PSAプジョー・シトロエングループ)


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【写真上下】会見に臨むクリスチャン・ストレイフ氏。エアバス社のCEOから転身、PSAプジョー・シトロエングループのトップに就任した人物だ。
【写真上下】会見に臨むクリスチャン・ストレイフ氏。エアバス社のCEOから転身、PSAプジョー・シトロエングループのトップに就任した人物だ。

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