プジョー、新型「308」系を前面に【フランクフルトショー07】

2007.09.07 自動車ニュース
「プジョー308」
「プジョー」、フランクフルトは308をアピール【フランクフルトショー07】

【フランクフルトショー07】プジョー、新型「308」系を前面に

2007年9月11日から23日までドイツで開催される第62回フランクフルトモーターショー。仏プジョーが出展する注目モデルとは?

「プジョー308RC Z」
「プジョー308RC Z」

プジョー、新型「308」系を前面に【フランクフルトショー07】の画像
(写真上下とも)「プジョー308SW プロローグ」
(写真上下とも)「プジョー308SW プロローグ」

■308シリーズに焦点

プジョーのブースでは、少なくとも5台のコンセプトカー&デモカーが展示される。うち3台は「308」をベースにしている。「307」の後継「308」は、ショー開催期間中の9月20日から欧州で順次市販されるだけに、同社初となる“8”のモデルを、一気に世界中へ浸透させようという意気込みが感じられる。

注目の2+2のクーペ「308RC Z」は、純粋な夢と情熱を注ぎ込んだコンセプトカー。現段階では市販化される予定はないという。が、斬新なそのデザインに、フランス国内のウケは上々だ。

対照的に、市販バージョンに近いのがステーションワゴンのコンセプトカー「308SW プロローグ」だ。

全長4500mm×全幅1815mm×全高1560mm、ホイールベース2708mmのサイズを持つ「プロローグ」のフロントからサイドにかかる部分は、既に写真が公表されている「308」のデザインをほぼ踏襲。リアに関しては、ライト部分が大きく全方向へ伸びており、腰のような存在感をアピール。207SWや307SWとも違った個性的なデザインに仕上がっている。
ボディの天井に目を移すと、ガラス製の大きなパノラミックルーフの効果で、室内に光がたっぷり差し込むのが想像できる。サイドを含めて全体的にガラス面が広く、アレンジ可能な7座の3列シートをもつ。最後尾列でも開放感を得られるだろう。
搭載されるパワーユニットは、136psを発揮するディーゼルの「2リッターHDi FAP」だ。

「308ハイブリッドHDi」
「プジョー」、フランクフルトは308をアピール【フランクフルトショー07】

■ハイブリッドはディーゼルで

3台目のコンセプトカーは、「ディーゼルハイブリッド」を採用した「308ハイブリッドHDi」。5ドアの308プレミアムパックがベースで、1.6リッターHDi FAP(110ps)エンジンに電気モーター(22ps)がジョイントされる。
合計すると308の2リッターHDi FAP(136ps)と同じ程度の数値だが、燃費は29.4km/リッターと、308HDi FAPに比べ38%も向上する。同社のディーゼルハイブリッドは「307ハイブリッドHDi」として昨年初めて紹介されたが、早い段階で308の実車投入を目指しているという。

ここ数年、欧州ではディーゼル人気が顕著で、特にフランスでは2002年以降、新車販売のうち6割以上、2006年には7割をディーゼルが占めるほど。ハイブリッド車の開発でもその傾向が反映されているようだ。

その他の308シリーズとして、エタノールを燃料とした「308 バイオフレックス」、「308バイオディーゼル」、CO2排出量を120gに抑えた「308 120g」など、環境とエネルギー問題を考慮したモデルが並ぶ。

「Flux」
「プジョー」、フランクフルトは308をアピール【フランクフルトショー07】

■プジョーデザインの将来を占う?

308以外に目を移すと……。
第4回を迎えたプジョーのデザインコンクールで最優秀賞に輝いた「Flux」。先のジュネーブショーで結果発表されたが、その原寸スケールモデルが展示される。
アマチュアデザイナーを対象にした同コンクールは、今回、113か国から4000以上もの応募があったという。その栄冠を勝ち取ったのが、20歳のルーマニア人、ミハイ・パナイテスク(Mihai Panaitescu)がデザインしたFlux。2シーターのスポーティなロードスターは、外見上の斬新なデザインだけでなく、ボディにポリカーボネイトとアルミニウム素材を使用。さらに、水素エンジンを搭載し有害物質もゼロと、技術面でも注目される。

「207SW RC」
「207SW RC」
「207SWアウトドア」
「207SWアウトドア」

■207は「RC」と「アウトドア」

207のワゴンから、スポーツタイプの「207SW RC」、レジャーやアウトドアなどのアクティブな場面での活躍を目指す「207SWアウトドア」の市販版も初披露される。

プジョーのスポーツバージョンを示す「RC」が付く前者は、「207RC」と同じ1.6リッターTHP(ターボハイプレッシャー)のパワーユニットを積む。5段MTを採用。最大トルクは1600〜4500rpmで24.5kgmだが、一時的に過給圧を上げ26.5kgmを発生する「オーバーブースト」機能が備わる。
最高速220km、0-100mは7.6秒と、パフォーマンスに関しては「207RC」と遜色ない。2本出しマフラーに、アルミニウム製のホイールやペダルなど細部にも、RCらしさが光る。また、フレンチカーとしては珍しい、ブリヂストン(ポテンザ205/45R17)を履く。発売時期は不明。5人乗りワゴンながらもスポーティという珍しいコンセプトの反響が気になるところだ。

今年3月のジュネーブショーで、コンセプトモデルが披露されたが、その市販車版「207SWアウトドア」が登場する。パワーユニットは4種。ガソリンは1.4リッター(95ps、13.9kgm)と1.6リッター(120ps、16.3kgm)、5段MTとATが用意される。ディーゼルは1.6リッターHDi(90ps、21.9kgm)とディーゼル・パティキュレート・フィルター・システム(DPFS)を装着した1.6リッターHDi FAP。こちらは最高出力110psで、最高トルクは24.5kgmながら「RC」同様に、「オーバーブースト」効果で26.5kgmまで高めることができる。トランスミッションは5段マニュアルのみ。発売は来年春を予定している。

(文=野口友莉/YUYU、写真=プジョー)

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