「走る広告看板」、ドイツの街に停泊中

2007.09.02 自動車ニュース

「走る広告看板」、ドイツの街に停泊中

「走る広告看板」、ドイツの街に停泊中

前回紹介したように、キャンピングカーやレーラーがさかんに使われるというドイツ。かの地では、街のあちこちに放置されたままのトレーラーも見られる。
置きっぱなしのワケは、車体に描かれた絵や文字にあるというのだが……現地からのリポート。

トレーラー氏いわく、「修理工場貸します」とのこと。
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3輪トレーラーは、住宅用の窓や扉をアピール。
「走る広告看板」、ドイツの街に停泊中

■ロチュー、オーケー

駐車と聞いて、ヨーロッパで即座にイメージされるのは「路上での縦列駐車」だろう。
ここドイツでも街なかで駐車するとなると、路上駐車が最も一般的だ。もちろん、都心ではメーター制の有料駐車場もあるが、基本的には無料で路上駐車できるのだ。道路幅の条件などいくつかの規則はあるものの、住宅街ははほとんどの道が両側駐車オーケー。登録されたクルマで車検期間以内であれば制限時間なく駐車できるのだ。

この環境を利用した広告がここ最近目立ってきている。日本では広告で車体を飾ったトラックが繁華街を走行しているが、ドイツでは目立つ道路わきや無料駐車場などに広告を貼り付けた車体がドンと停められている。

車体といっても、そのほとんどはトレーラーだ。ドイツのホームセンターでは、簡単な箱型トレーラーなら7万円(!)程度で手に入る。もちろん、これらトレーラーにも税金や保険といった費用はかかるのだが、その金額は微々たるもの。で、クルマと同様、路上駐車はオーケーだ。

広告用途では、トレーラー以外にイタリアのピアジオ社の3輪車も人気。「自走できるトレーラー」との認識で使われている。

オレンジ色鮮やかな、建具メーカーの“レーシングカーつき”トレーラー。
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なかには、「釣堀」の広告も。
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お約束(?)の風俗店。
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■移動は2週間ごと

広告トレーラーが駐車するロケーションとしては、住宅街に近い幹線道路の路肩や、幹線道路に架かる橋の上などが人気である。

広告活動はドイツの道路交通条例で規制されているが、そのトレーラーが広告のために駐車されているという証拠は裏付けられない。過去に、警察に切符をもらったトレーラーの持ち主が何回か裁判を起こしたことがある。それ以来、「駐車は2週間以内であればよい」という法的解釈が固まった。街中の広告トレーラーは、2週間前後のペースで位置を変えてはアピールを続けるのだ。

ちなみに、筆者が住む街だけでも、いろいろな広告車輌を見ることができる。いまや、さまざまな企業がこの方法を使っており、ドイツ人が好むDIYや住宅リフォームの広告などはとても多い。
なかでも一番目立つのは、住宅用の窓や扉の販売会社のもの。ほこりをかぶったトレーラーが多いなか、いつもピカピカ、オレンジ色鮮やかな一台だ。レース好きと思われる社長が所有するレーシングカーまでトレーラーに置かれ、確かにインパクト抜群である(写真)。

それでは、街なかで実際に見られる個性豊かな広告トレーラーをごらんください。

(文と写真=廣川あゆみ)

「窓&扉」。
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クラブのイベント広告(左)と引越し屋の広告が並ぶ。
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こちらは、メガネ店のもの。
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