最終回:がんばる菜食主義者

2007.09.01 エッセイ

最終回:がんばる菜食主義者


最終回:がんばる菜食主義者

ベジタリアンのステーキ

「Vegetarians Served Daily.」
アメリカのステーキレストラン「LONGHORN STEAKS」では、菜食主義者が給仕する……? 菜食主義者といっても、動物性タンパク質をまったく口にしない人もいれば、卵はOKとか、魚介類は食べるなど様々だ。とはいえ、わざわざステーキレストランで働くのだろうか。

なんて思ったら、広告の狙いどおりだ。
牛は草食動物だから、ベジタリアンということになる。まさに身を切られてお客に供される彼らにとっては、“Served”に違いない。
ステーキなのに、なんで菜食主義者が? と、一瞬とまどわせるところに、この広告の面白さがある。

(文=金子秀之/2004年5月15日)

2001年12月末にスタートした「広告のススメ」は、今回で最終回となります。ご愛顧ありがとうございました。
『NAVI』エンスー新聞の「エンスー広告批評」を、引き続きお楽しみください。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

金子 秀之

金子 秀之

早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。