第56回:経済性を訴求したクルマの広告(その2)

2007.09.01 エッセイ

第56回:経済性を訴求したクルマの広告(その2)

かつてはWRC(世界ラリー選手権)、最近ではルマン24時間レースでの活躍が有名なアウディ。スポーティをウリにするプレミアムメーカーにも、経済性を訴求する広告はある。ユーモア溢れる2つの作品を紹介する。

石油王もタマラン!

金ピカの腕時計やネックレス、指輪をした中近東の石油王のおじさまたちが、油田のやぐらをバックにコワーイ顔で睨みつけている。

なにかと思えば、1回の給油で1200kmも走る、ディーゼルターボ搭載のアウディ「A6 TDI」のせいで、石油が思うように売れないと抗議しているのだ。それでなくとも、日本を初めとする世界の主要国がデフレ経済で、原油価格が思いのままにならないご時世に、満タンで1200kmも走られたらたまらない! という、ユーモア溢れる広告である。
Audi A6 TDI/Spain
クリエイティブディレクター:J.L.Rois
コピーライター:Alberto Astorga
アートディレクター:Deni Illano
エージェンシー:Tandam Company Guasch/Barcelona

(文=金子秀之/2003年8月2日)

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金子 秀之

金子 秀之

早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。