第45回:『バイクかクルマか 〜BMW C1〜』(前編)
2007.09.01 広告のススメ第45回:『バイクかクルマか 〜BMW C1〜』(前編)
1台のオートバイが、自動車の後に並んで洗車待ちしている。こんなことってありえない! 外国の広告によくある奇抜な発想だろうか? と疑って見てしまう。
バイクが洗車待ち!?
これは、BMWが1999年の「フランクフルトモーターショー」で発表したモデル「C1」の広告である。ちょっと見たところ、ピザの宅配バイクのようなこの乗り物は、BMWが自動車とモーターサイクルの融合を目指して開発した“シティーコミューター”なのだ。自動車だけでなく、オートバイメーカーとしても有名な、BMWらしい乗り物といえるかもしれない。
しかし、諸事情により日本には導入されていない。その理由を次回にご紹介する。(続く)
(2003年5月10日)
BMW C1/Milan
アートディレクター:Stefano Rosselli/Vicky Gitto
コピーライター:Vicky Gitto/Stefano Rosselli
フォトグラファー:Pier Paolo Ferrari
エージェンシー:D'Adda Lorenzini、Vigorelli BBDO/Milan

金子 秀之
早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。
あなたにおすすめの記事
新着記事
-
NEW
第550回:伝えたいことはボディーに書いちゃえ!? iPhoneや飛行機になりたかった(?)クルマたち
2018.4.20マッキナ あらモーダ!30年前のジウジアーロのコンセプトカーから、ボルボの最新の電動化モデルまで。クルマのボディーにデザインされた“文字”には、デザイナーのどんな思いが込められている? 大矢アキオが考えた。 -
NEW
メルセデス・ベンツE200カブリオレ スポーツ(FR/9AT)【試乗記】
2018.4.20試乗記新型「メルセデス・ベンツEクラス カブリオレ」に試乗した。“先代よりも大きく広くなった”とはいえ、セダンと比べると実用性では大きく劣るのがオープントップモデルの宿命。過去に3台のオープンモデルを乗り継いできたリポーターは、どこに価値を見いだした? -
NEW
第169回:悲劇の真実を世界に伝えたキア・ブリザ 『タクシー運転手~約束は海を越えて~』
2018.4.20読んでますカー、観てますカー実在の人物をモチーフに、韓国現代史上最大の悲劇となった光州事件を描く『タクシー運転手~約束は海を越えて~』を紹介。戒厳令下の言語統制をくぐり抜け、全世界に実情を伝えたドイツ人記者と、彼を乗せてタクシーを走らせた運転手の見たものは? -
NEW
祝! 生誕50周年 いまや希少な初代「ローレル」を振り返る
2018.4.20デイリーコラムメカニズムは当時のBMWを超えていた!? 1968年に生まれた初代「日産ローレル」はどんなクルマだったのか、生誕50周年を迎えたいま、詳しく解説する。 -
第22回:ルノー誕生――フランスの革新者<1899年> 合理的な精神が生んだ小型車作りの伝統
2018.4.19自動車ヒストリー独創的な技術によって自動車を革新し、フランス随一のメーカーへと成長を遂げたルノー。誕生と隆盛、戦災、そして国有化という、波乱に満ちたその歴史を、創始者であるルイ・ルノーや、その兄弟のエピソードとともに紹介する。 -
第496回:いよいよ日本でもお披露目! 新型「スバル・フォレスター」の詳細に迫る
2018.4.19エディターから一言ニューヨーク国際自動車ショーでの世界初公開から遅れること12日、日本でもいよいよ新型「スバル・フォレスター」(北米仕様)がメディア向けに披露された。そこで発表された新たな情報と、2度の取材を通して記者が感じた、このクルマの印象をリポートする。