第11回:『日産、イギリスでの広告 その2』

2007.09.01 エッセイ

第11回:『日産、イギリスでの広告 その2』

今回は、1999年から2000年に英国で製作された先代「プリメーラ」(欧州名:アルメーラ)の、日本の広告にはない一ひねりあるコピーをお楽しみください。

2)A HOTBED OF POLITICS, ONE-UP-MANSHIP AND ENVY. NO. NOT THE OFFICE, THE CAR PARK. INTRODUCING THE NEW PRIMERA

政治的かけひきの温床、凌ぎあい、嫉妬……。いえいえ、オフィスのことではありません。駐車場のことです。新しいプリメーラ、誕生。

Business. It`s a dog eat world, and wants a mongrel called Rover(*1)? The new Primera is now available. Looks wise it`ll attract more attention than a temp at the Xmas party. And it comes with a spec you thought you`d have to marry the boss` daughter for. Climate control, gas discharge headlamps, enhanced ABS, not to mention engines that mean it can get around quicker than a good bit of office dossip. This is a promotion. Get your own.

(*1)Rover=雑種犬の総称を、自動車メーカーの「ローバー」にかけている。

ビジネス、それは同族同士の傷つけあい。そのような戦いの時に、ローバーという雑種はいらないでしょう? 新しいプリメーラが誕生しました。スマートなルックスで、クリスマスパーティーの派遣社員(*2)よりも、人々の視線を集めます。
そして、上司の娘さんと結婚するのに必要なくらい、たくさんのスペックを持ちます。エアコンやキセノンヘッドライト、強化されたABSブレーキ、会社でのゴシップよりも、よくまわるエンジンはいうまでもありません。これは“昇進”に値します。是非あなたも手に入れてください。

(*2)派遣社員は若い女性の場合が多いことから、パーティなどでは注目の的になる。

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金子 秀之

金子 秀之

早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。