第2回:『トヨタ ハイラックスの海外での広告 その2』

2007.09.01 エッセイ

第2回:『トヨタ ハイラックスの海外での広告 その2』


第2回『トヨタ ハイラックスの海外での広告 その2』

ハイラックスはチリの高原でも活躍しています

かつてクルマは、舗装された道路を走っていた。4WDのクルマが登場したころから、クルマは舗装道路を走らず、好んでオフロードを走るようになった。車との事故を恐れた動物達は、いつしか舗装された道路を通るようになった……そんなストーリーが浮かんでくるこのポスターは、南米チリの広告代理店が制作した、トヨタ・ハイラックスの広告である。

路肩には「クルマに注意」という標識が立っている。まるでモーゼの「十戒」のように、羊の群れが2手に分かれ、道を開け、クルマの通過を待っている。荒涼とした風景といい、空に立ちこめた暗雲といい、どこか厳かな雰囲気が感じられて、それがよけいおかしい。

TOYOTA Hilux 4×4/Chili

Creative director:A Armstrong/J M Carcavilla
Copywriter:Jose Miguel Carcaville
Art director:J M Pizzarro/F Riveros
Photographer:Banco De Fotos
Agency:Porta Publicidad SA/Chili(1997年ニューヨークフェスティバル入選作品、第19回コンコース・ザ・グラフィックス第1位受賞作品)

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金子 秀之

金子 秀之

早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。