「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

2007.08.23 自動車ニュース

「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

三菱自動車工業は2007年8月23日、新型セダンの「ギャラン・フォルティス」を発表。同日、販売を開始した。

■グローバル基準のスポーティセダン

三菱自動車にとっては、2000年5月に発売した「ランサーセディア」以来、実に7年ぶりとなる新型セダンの国内発表である。

新型車「ギャラン・フォルティス」には、2005年に販売が終了した伝統ある「ギャラン」の名が与えられた。
しかし、北米ではこのクルマを「ランサー」として販売する予定であり、さらに今秋発表予定の「ランサーエボリューションX」のベースともなるため、純粋な「ギャラン」の新型とは言い難い。

「グローバル基準のスポーティセダン」というコンセプトのもと、デザインはもとより、エンジンやサスペンションなども一新。キャビンの拡大によるゆとりある居住空間の創出と、ワイドトレッド化がもたらす安定した走りアピールする。さらに、最小回転半径は5mとされ、取り回しの良さも謳われる。

エンジンは新開発の2リッター直4DOHCで、駆動方式はFFと4WDの2種が用意される。
価格は178万5000円から243万6000円。月の販売目標台数は1000台。

■開放的なインテリア

ディメンションは全長×全幅×全高=4570×1760×1490mm、ホイールベースは2635mm。先代ギャランと比較すると、全長を短くし、車高は高められ、幅を広げられた。

エクステリアでは、ロングノーズ、ショートデッキのデザイン手法とともに、張り出したフェンダーがスポーティさを演出。高いベルトラインなど、最近のトレンドを採り入れつつも、逆スラントしたノーズなどには先代ギャランの面影も見える。
対してインテリアは、スポーティデザインにありがちな囲まれ感はなく、開放的なデザインとされた。インパネは、左右に向かってシートから遠ざかるアーチ状のもの。操作性や視認性が考慮されたスイッチ類やメーターなども、シンプルに配置される。

3つ用意されたグレードは主に内外装の違いで、ベーシックな「EXCEED」、上質な「SUPER EXCEED」、スポーティな「SPORTS」と分けられ、HDDカーナビなどを与えた「NAVI PACKAGE」も設定される。(SUPER EXCEEDは2007年10月下旬発売予定)

■アウトランダーのプラットフォームを使用

エンジンは、いずれのグレードも同型の2リッター直4DOHCを搭載する。吸排気のバルブタイミングを連続可変させる「MIVEC」エンジンである。
この新開発された「4B11」型ユニットは、「アウトランダー」などに積まれる2.4リッター「4B12」型をベースとし、ボア×ストローク86mm×86mmのスクエアストロークタイプとしたもの。最高出力は154ps/6000rpm、最大トルクが20.2kgm/4250rpm。カタログ燃費はFF+CVTモデルで13.6km/リッターと記される。

サスペンションは、こちらもアウトランダー用を基本にチューニングされた。前マクファーソン・ストラット、後マルチリンク形式を採用する。エンジンを後方排気レイアウトで搭載したことにより、フロントサスクロスメンバーのフラット化を実現。これによる横剛性のアップが操舵応答性を向上させたという。
なお「SPORTS」グレードには、専用チューニングされたスポーツサスペンションが装備される。

■電子制御4WDで燃費向上

トランスミッションには6段のマニュアルモード付きCVTである「INVECS-III」を採用。スポーティグレードの「SPORTS」にはマグネシウム合金製のシフトパドルが備わる。セレクターレバーがDレンジにあるときでも、パドルの操作により自動的にマニュアルモードに切り替えできる。
「SPORTS」のFFモデルにのみ5段MTも用意された。

駆動方式はFFと4WDの2種。
4WDには先にアウトランダーやデリカD:5で採用された電子制御システムが組み込まれる。すなわち、FWDをベースとして電子制御カップリングを介し、後輪に必要な駆動力を配分する。従来型ギャランに採用されたセンターデフ式フルタイム4WDと比べ、軽量化と燃費の向上を実現したという。駆動モードはFWD、4WDオート、4WDロックから任意に選択することも可能である。
FFモデルには車両安定性を高めるASC(アクティブスタビリティコントロール)が、オプション設定される。

■18インチタイヤがスポーティセダンの証

タイヤは「SPORTS」が18インチ、それ以外は16インチと大径サイズを履く。それぞれフロントブレーキには16インチディスク、15インチディスクが用いられ、スポーティな走りを楽しめるという。

安全装備には運転席&助手席エアバッグの他、運転席にはニーエアバッグも標準で備わる。サイド&カーテンエアバッグはオプション。ステアリングホイール舵角に応じて進行方向を照らすAFS(アダプティブフロントライティングシステム)は、「SPORTS」に標準装備となる。

最近の三菱車には定番となったロックフォードフォズゲートのプレミアムサウンドシステムも、一部グレードにオプションで用意される。

(webCG 本諏訪)


「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表
「ギャラン・フォルティスでセダンを楽しんでもらいたい」と、メインターゲットである40〜60代男性に対して走りの良さをアピールする、三菱自動車工業の益子修社長。
「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表
「4B11」型エンジン
「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

「ギャラン」復活、三菱久々の新型セダン発表

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

ギャランフォルティスの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • 三菱ギャラン・フォルティス ラリーアート(4WD/6AT)【試乗速報】 2008.7.24 試乗記 三菱ギャラン・フォルティス ラリーアート(4WD/6AT)
    ……343万3500円

    ギャラン・フォルティスの最上級グレードとして、ランエボ譲りのメカを一部採用し誕生した「ラリーアート」。それはランエボともまた違うクルマに仕上がっていた。
  • 三菱ギャラン・フォルティス スポーツバック スポーツ(FF/CVT)/ラリーアート(4WD/6AT)【試乗速報】 2008.12.16 試乗記 三菱ギャラン・フォルティス スポーツバック スポーツ(FF/CVT)/ラリーアート(4WD/6AT)
    ……255万8850円/350万9100円

    「三菱ギャラン・フォルティス」シリーズに、ハッチバックボディの「スポーツバック」が加わった。さて、新しいボディ形状は、どんな変化をもたらしたのか……?
  • スバルBRZ GT(FR/6MT)【レビュー】 2016.11.28 試乗記 満を持して登場した「スバルBRZ」の最上級グレード「GT」。足まわりにおごられたSACHSダンパー、ブレンボブレーキは、走行性能に対してどのような影響を与えるのか。86/BRZ Raceで姉妹車「トヨタ86」を駆る筆者が、その走りをリポートする。
  • ホンダ・フリード+ ハイブリッドEX(FF/7AT)【試乗記】 2016.11.24 試乗記 ホンダの小型ミニバン「フリード」シリーズが2代目にモデルチェンジ。ハイブリッドシステムの刷新と新プラットフォームの採用により、その走りはどう変わったのか? 2列シート車の「フリード+」に試乗し、進化のほどを確かめた。
  • 日産ノートe-POWER X(FF)【試乗記】 2016.11.21 試乗記 外部充電機能を持たないシリーズハイブリッド車ながら、静かで加速のよい“EV風味”を持つ「日産ノートe-POWER」。200万円を切る手ごろな価格で実現した“ワンペダルドライビング”がもたらす走りとは? 中間グレードの「e-POWER X」に試乗した。 
ホームへ戻る