【スペック】全長×全幅×全高=5605×1985×1580mm/ホイールベース=3320mm/車重=2680kg/駆動方式=FR/6.7リッターV12DOHC48バルブ(460ps/5350rpm、73.4kgm/3500rpm)/価格=5218万5000円(日本仕様)

ロールス・ロイス・ファントム・ドロップヘッド・クーペ(FR/6AT)【海外試乗記(後編)】

歴史と威厳(後編) 2007.08.22 試乗記 ロールス・ロイス・ファントム・ドロップヘッド・クーペ(FR/6AT)

ロールス・ロイスのフル4シータ・クーペ「ファントム・ドロップヘッド・クーペ」に試乗。世界最大級のコンバーチブルはどんな走りを見せるのか。

世界一優雅で自由な車

「ロールス・ロイス・ファントム・ドロップヘッド・クーペ」は、2004年のジュネーヴでベールを脱いだロールス・ロイス創立100周年記念のコンセプトカー「100EX」の市販バージョンであり、ファントム・サルーンをベースにした世界最大級のコンバーチブルだ。

開発時には実際にファントムのルーフを切ったプロトタイプも作って検討したらしいが、エレガントなプロポーションを得るために結局ファントムより7cmほど低く、25cm短い全長5609×全幅1987×全高1581mm、ホイールベース3320mmというサイズに落ち着いた。依然として堂々たるボディのパネルはすべて新しく、構造部品も4割が専用品だという。

薄目のようなLEDのポジションランプがついたフロント部はファントムよりずっと傾斜がつけられたが、一種異様な押し出し感は変わらない。それ以外の特徴は前開きの「コーチドア」とヨットのようなチーク材のリアデッキだ。大きく開くコーチドアはスペースフレーム構造を活かしたもので、後席にも優雅に乗り降りできるだけでなく、三角形のAピラー部分を形作ることでミシリとも言わない強固なボディに貢献している。たった今磨き込んだようなチーク材のデッキは、本拠地グッドウッド近郊の造船技術を取り入れたもの、1台分のウッドパネルのマッチングや成形、仕上げには最長1ヵ月もかかるという。
ソフトトップはこのデッキの下に格納される。ちなみにショーカーで好評だったために採用したというブラッシュ仕上げのステンレススチールのボンネットとAピラーはオプションである。

電動トップのメカニズムと補強材のせいで当然重量はファントムより増えているが、ボディが短くなっているおかげで重量増加は70kg程度に留まっている。とはいえ、車重2620kgもあるこの車を460ps/5350rpmと73.4kgm/3500rpmを生み出す6.75リッターV12とZF製6段ATは、リミッターの働く240km/hまで引っ張るうえに、0-100km/hは5.9秒でこなすと発表されている。これは5ATの「ポルシェ・ケイマンS」を凌ぐほどの駿足である。


ロールス・ロイス・ファントム・ドロップヘッド・クーペ(FR/6AT)【海外試乗記(後編)】の画像

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トランクリッドはレンジローバーのように上下分割式。ベンチ代わりにもなるリッドは150kgまでの荷重に耐える。トランク容量は315リッター。
トランクリッドはレンジローバーのように上下分割式。ベンチ代わりにもなるリッドは150kgまでの荷重に耐える。トランク容量は315リッター。

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