2013年8月14日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、恒例の真夏の祭典「K4-GP 富士1000km耐久」が開かれた。「K4-GP」は、「あまりお金をかけずに、みんなで楽しめるモータースポーツ」をコンセプトに2001年から始まった軽自動車を中心とする耐久レースで、毎年8月に富士スピードウェイ、そして2月には富士とマレーシアのセパン・サーキットで1年ごとに開催されている。
『webCG』で夏の1000km耐久を紹介するのも3回目となるので、ご存じの読者も少なくないだろうが、今回はいつもとは意味合いの違うレースだった。レースの内容は例年と同じなのだが、K4-GPの創始者であり、これまでずっと引っ張ってきた、マッドハウス代表のマッド杉山こと杉山哲氏がこの3月に急逝(享年63)してから、初めてのレースだったのである。図らずも杉山氏の追悼レースとなってしまった今回の参加車両は、全134台。それらはGP-1(AT限定、使用燃料105リッター)、GP-2(排気量850cc未満、90リッター)、GP-3(850cc以上、100リッター)、GP-4(R車両、850cc未満、85リッター)、GP-4(R車両、850cc以上および特認エンジン、95リッター)の5クラスに分かれて戦った(なお過給係数は1.5で、660ccターボは990ccとなる)。
杉山氏にささげる黙とうから始まったレースは、いざスタートしてしまえば、熱く、楽しく、しかしその裏では、速く効率よく走らせるための高度な戦略が飛び交う、いつもどおりのK4-GPだった。これは杉山氏のスピリットに共鳴し支えてきたスタッフの尽力、そしてエントラントの協力の賜物(たまもの)であろう。K4-GPの顔として、カリスマ的存在となっていた杉山氏の不在を除いては、なにひとつ変わらないように思えた富士スピードウェイから、印象に残ったマシンとシーンを紹介しよう。
(文と写真=沼田 亨)
→2013年の「K4-GP 富士1000km耐久」リポート(前編)はこちら