ジュネーブショー会場に入って気づくのは、過去数年の流れを引き継いだスーパースポーツカーやチューニングカーメーカーの隆盛である。フォルクスワーゲングループのブガッティは、「ヴェイロン16.4グランドスポーツ ヴィテッセ」のスペシャルエディション第4弾に、創業者エットーレの叔父である「レンブラント」の名を冠して発表した。
いっぽうメルセデス・ベンツのカスタムに強いスイスのカールソンは、「Sクラス」のボディーに金箔(きんぱく)を施して展示した。これなどは、ちょっとしたオートサロン感覚である。中国の超富裕層をターゲットにしているとのこと。コーティングしてあるものの、実際に所有したら怖くて洗車できないであろう。節約派の筆者には、お呼びでないプロジェクトだ。
ただし、それだけではない。冷やかしているだけで楽しい新企画も数々あった。例えば、プジョーが企画したタトゥーアーティストによる「ダッシュボードに文様彫り」実演だ。入れ墨という長年のアングラ文化が、今やフランスを代表する企業のブースで展開されていたのは印象的だった。
また、いつの間にか増えていた幼児向けオフィシャルグッズには、未来のユーザーの”早期教育”につながることを、思わず願ってしまったのであった。(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)