2014年11月2日、群馬県桐生市にある群馬大学理工学部 桐生キャンパスにおいて「第9回クラシックカーフェスティバル in 桐生」が開かれた。会場が大学のキャンパスという珍しい旧車イベントだが、9回目を迎えた今では、開催規模、内容ともに全国的に見ても有数のイベントとなっている。1975年以前に生産された車両という参加規定に沿って集まったクラシックカーは、特別展示車両や実行委員の車両を合わせると300台近く。珍しいモデルも少なくなく、これだけでも立派なものだが、数年前から企画されている特別展示車両がまたすごい。前回は「ホンダコレクションホール」から門外不出の第1期「ホンダF1」が2台もやってきて驚かされたが、今回も衝撃度ではそれらに劣らない「幻のクルマ」が2台展示された。1台は桐生の隣町である群馬県太田市にある富士重工業が所有する、これまた門外不出で、社内においても戸外に出すことはめったにないという試作車の「スバルP-1」。もう1台は残存台数が極めて少ない、戦前の国産車である1936年「オオタOC型フェートン」。どちらも今回がイベントデビューで、2度目はないかもしれないという貴重な機会だった。そうしたマニアをうならせる展示のいっぽうでは、子供向けのプログラムあり、フォークのライブあり、さらに20もの飲食店の移動販売車や屋台が軒を並べるフードコートもあるという、子供からお年寄りまで楽しめる地域の祭りでもあるのだ。それゆえに、およそ2万人という来場者が訪れる会場内の、人口密度の高さは、JCCAニューイヤーミーティングと同等かそれ以上で、取材者にとっては有数の“写真の撮りにくいイベント”でもある。そんな会場から、リポーターの印象に残ったモデルを中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)