2014年11月29日、東京都新宿区の明治神宮外苑 聖徳記念絵画館前で「トヨタ博物館 クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」が開かれた。このフェスタは、愛知県長久手市にあるトヨタ博物館が、クラシックカー愛好家同士の交流とクルマ文化の継承を目的とするイベントを首都圏でも、という趣旨で2007年から始めたものである。一般オーナーから募集したおよそ100台のクラシックカーの展示と公道パレードを中心とする内容は、8回目を迎えた今回も不変。絵画館前を出発し、外苑のいちょう並木を通って青山通り(国道246号)を三宅坂まで直進、その後は内堀通りを南進し、銀座四丁目から新京橋まで、週末でにぎわう銀座中央通りを走り、二重橋前を経て外苑まで戻ってくるというパレードコースも例年通りである。これも恒例となっている企画展示の、今回のテーマは「1930年代、日本の自動車産業夜明け前。」で、当時の高級車から大衆車までトヨタ博物館の収蔵車両6台が展示された。唯一、例年と異なったのは天候。2年前の昼前後に天候が急変し、しばしの間強風と雨に襲われたことを除けば、このイベントは過去ずっと好天に恵まれていた。今回は朝から時折小雨がパラついてはやむ、を繰り返していたのだが、パレードの途中から本降りとなり、一時はかなり強く降った。おかげで収蔵車両およびピックアップした展示車両のデモ走行は中止。そして1時間繰り上げた閉会時間が近づく頃になって日が差し始めるという皮肉な展開となってしまった。しかし、そうした天候にもかかわらず、会場にはたくさんのギャラリーが訪れて大盛況。「雨だから、人が少なくて撮影が楽かも」というこちらの淡い期待は見事に打ち砕かれたのだった。
(文と写真=沼田 亨)