2015年4月5日、東京・日本橋周辺で「ジャパン・クラシック・オートモービル2015」が開かれた。2010年に始まり、今回で5回目(13年は荒天により中止)を迎えたこのイベントは、日本国道路原標が置かれている道路交通の原点であり、重要文化財である日本橋に往年の名車を展示し、交通の文化と歴史に思いをはせるというもの。数ある自動車関連イベントのなかでも、東京都心のまさにど真ん中で開催される唯一のイベントでもある。例年どおり1956年に設立された、由緒正しい旧車クラブである日本クラシックカークラブ(CCCJ)の監修のもとに集められた展示車両は、希少性、コンディション、そしてヒストリーのすべてにおいて申し分のない35台。これまた重要文化財に指定されている日本銀行本店本館の前庭と、それに面した江戸桜通りに早朝から並べられた。正午近くには車検付きの車両が日本橋に移動し、日本橋上から銀座方向に向かって歩行者天国となった中央通りに展示された。当日は一日中小雨がしょぼつくあいにくの天候だったが、しっとりとぬれた名車のボディーに桜の花びらが舞う光景は、それはそれで情緒のあるものだった。(文と写真=沼田 亨)