「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」の会場から(前編)
2015.05.26 画像・写真2015年5月23-24日、モータースポーツで活躍したマシンが集う自動車イベント「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」が、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。当日は、往年のレーシングマシンのみならず、それらに関わりの深いドライバーやライダーも来場。ファンとともに熱気に満ちたひとときを過ごした。そんな会場で見られたマシンと印象的なシーンを写真で紹介する。(文と写真=webCG 関 顕也<text&photo=Kenya Seki>)
→「SUZUKA Sound of ENGINE 2015の会場から」(中編)はこちら
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すがすがしい晴天のもと、週末の2日間にわたって開催された「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」。初日1万8000人、2日目は1万5000人のモータースポーツファンが、全国各地から会場の鈴鹿サーキットに足を運んだ。お目当てのマシンを間近に見られるピットウォークは、ご覧のような盛況ぶり。写真は手前がF1マシンの「ホンダRA301」(1968年)で、奥が世界GPを制した「ホンダNS500」(1984年)。
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すがすがしい晴天のもと、週末の2日間にわたって開催された「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」。初日1万8000人、2日目は1万5000人のモータースポーツファンが、全国各地から会場の鈴鹿サーキットに足を運んだ。お目当てのマシンを間近に見られるピットウォークは、ご覧のような盛況ぶり。写真は手前がF1マシンの「ホンダRA301」(1968年)で、奥が世界GPを制した「ホンダNS500」(1984年)。
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F1マシンやGPマシンのエンジンに火が入り、辺りに甲高いサウンドが鳴り響くと、会場の熱気も最高潮に。写真手前の黄色いマシンは、ミハエル・シューマッハーが駆った「ベネトンB193」(1993年)。
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「ベネトンB193」の3.5リッターV8エンジン。
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写真手前は、「サードMC8R」(1997年)。トヨタのスポーツカー「MR2」をベースに開発されたレーシングカーである。その後ろに見えるのは、トムスのグループCカー「85C-L」(1985年)。
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大きなリアウイングが目を引く「85C-L」(1985年)。ターボ付きの2.1リッターエンジンは、503psを絞り出す。
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ブルーのオートバイは、1982年に全日本ロードレースを制した「スズキRGB500」。奥には、世界GPマシン「ラッキーストライク スズキRGV-γ」(1994年)の姿も見える。
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「スクエア4」と呼ばれる、「スズキRGB500」の2ストローク4気筒エンジン。暖機運転では2ストロークならではの白煙を豪快に噴出し、ファンを沸かせた。「(エンジンオイルの燃焼により立ちのぼる)この香り、懐かしいよね」という声もちらほら。そういえば、街中で2ストロークのオートバイを見かけることも少なくなった。
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グリーンのマシンといえば、カワサキだ。当日は、世界GPを戦った「KR500」(1981年)が登場。デモランのイベントでは、30年以上のブランクを感じさせない豪快な走りを披露した。
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1994年の世界GPマシン「ラッキーストライク スズキRGV-γ」。その前年にタイトルを獲得したケビン・シュワンツも来場、2日間にわたり熱心にファンサービスを行った。
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F1の世界で活躍したエイドリアン・ニューウェイがデザインを手がけた、グループCカー「マーチ83Gシルビア ターボCニチラ」(1983年)。当時は星野一義がドライブした。
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「マーチ83Gシルビア ターボCニチラ」の2.1リッター直4エンジン。ターボで過給され、最高出力570psを発生する。
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パドックには、「フォルクスワーゲン・シロッコ」のレーシングカーも。ロスマンズのカラーリングと大きなリアウイングが、レーシーな雰囲気を醸しだす。
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このイベントにあっては、比較的市販車に近い形状の「ポルシェ911RSR」(1973年)。とはいえ、そこはレーシングカー。デモランでは、空冷の水平対向6気筒が大音量のエキゾーストノートを響かせた。
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1978年から世界GPを3連覇して「キング」と呼ばれたライダー、ケニー・ロバーツ(写真中央)も来場。トークショーなどの場で、往年のチャンピオンマシン「ヤマハYZR500」を前に当時の思い出などを語った。
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ケニー・ロバーツが、ともに戦った「ヤマハYZR500」のエンジンを始動。これには、集まったファンも大興奮。
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デモラン出走の時を待つ、「ペプシ スズキRGV-γ」(1989年)と、ケビン・シュワンツ。
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1989年の「ペプシ スズキRGV-γ」と、1982年の「スズキRGB500」がランデブー。こうしたイベントでなければ、なかなか見られない光景だ。前者RGV-γを駆るのは、1993年の世界GPチャンピオン ケビン・シュワンツ。RGB500のほうは、当時の全日本ロードレースを全勝で制した水谷 勝。
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同じく、デモランでのひとこま。写真手前は「カワサキKR500」(1981年)。その奥に見える赤いマシンは、1989年の世界GPを戦った「カジバV589」。
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こちらのフォーミュラカーは、ダラーラのF3マシン。F1カーやグループCカーに比べてボディーサイズは小ぶりだが、エアアウトレットがあらわになるリアビューは、なかなかの迫力。
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このダラーラのF3には、アルファ・ロメオの直4エンジンが搭載されていた。コース上では、他のフォーミュラカーとは異なる、レーシングカーにしては野太いエキゾーストノートを轟(とどろ)かせた。
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出番を待つ、「ベネトンB190」(1990年)。このイベントでは、計6台のF1マシンが登場。往年の走りを披露した。
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ピットレーンを行く「ベネトンB189」。アレッサンドロ・ナニーニのドライブで1989年の日本GPを制したマシンである。
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70年代から80年代にかけて開催された「富士GCシリーズ」のマシン、「マナGC」も姿を見せた。上面のフラットなボディーが特徴的。
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小さなオープンボディーのマシンは、国内レースの黎明(れいめい)期である1960年代に生まれた「マクランサ」。「ホンダS800」をベースに開発されたレーシングカーで、フロントの0.8リッター直4エンジンは120psを発生する。
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パドックには、ホンダの最新スポーツカー「S660」も並べられた。ラインナップは、ノーマル、モデューロ仕様、無限仕様の3タイプ。常にたくさんの人に囲まれていた。
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