2015年11月23日、「第8回 コッパ ディ 東京2015」(8a Coppa di Tokyo 2015)が開かれた。勤労感謝の日の恒例となったこのイベントは、晩秋の都内をクラシックカーで巡り、いかに設定タイムに近く走れるか、その正確さを競うラリーである。スタート/ゴール地点は、イベントにぴったりの雰囲気を持つ場所としておなじみとなった汐留シオサイト5区のイタリア街。今回のルートは、イタリア街を出てから桜田門~二重橋前~九段坂上~日本橋~銀座~晴海~芝~新橋~東京駅~上野公園~浅草~柳橋を経由して、再びイタリア街に戻る全長約52kmだった。エントラントは、例年の60~70台に対して今回は約90台が参加。ギャラリーもいつもより多く、やや肌寒い空模様にもかかわらずイタリア街は大盛況だった。加えて今回は、特別展示車両がスゴかった。「フェラーリ250GTO」の設計者として名高いビオット・ビッザリーニ氏(1926年生まれだが、今も現役エンジニア)が、フェラーリを辞した後のイソ在籍時代に手がけた、生産台数わずか6台というプロトタイプスポーツの「ビッザリーニ・イソ・グリフォA3C」である。今回展示された個体は1965年のセブリング12時間のために2台作られたうちの1台で、同年のルマン24時間にも出走したマシンという。オーナーの話では、スイスで人知れず30年間眠っていた個体を近年になって入手してレストア、この場でお披露目したとのこと。2年前には、東京モーターショーのために来日中だった往年の名レーシングカーデザイナーのピート・ブロック氏がフラリと会場に現れて参加者を大いに喜ばせたが、こうしたサプライズがあるのも、このイベントの魅力なのである。(文と写真=沼田 亨)