2016年3月13日、愛知県名古屋市に本社を置く陶磁器メーカー、ノリタケカンパニーリミテドの工場跡地に作られた複合施設であるノリタケの森で、「コッパ・フィオラヴァンティ」が開かれた。これは同じく名古屋市内にあるギャラリー、アウトガレリア・ルーチェで開催中の企画展「フェラーリを愛した男、伝説のデザイナー レオナルド・フィオラヴァンティ」に合わせて来日した、レオナルド・フィオラヴァンティ氏を審査委員長に迎えて実施されたコンコルソ・デレガンツァ(コンクール・デレガンス)である。
1938年生まれのフィオラヴァンティ氏は、63年にピニンファリーナに入社。以後88年に退社するまでに「ディーノ206GT」や「308GT」「288GTO」「365GT4 BB」「テスタロッサ」「F40」などのフェラーリをはじめとする多くの名車を手がけ、現在も自らの会社で現役デザイナーとして活動する、まさに“リビング・レジェンド”と呼ぶにふさわしい人物だ。
クラシックな赤レンガ造りの建物が残る、名車にふさわしいロケーションに集まった、コンコルソ・デレガンツァの参加車両は57台。内訳はクラスA(ディーノ206/246GT)が9台、クラスB(フェラーリ208/308/328GT)が22台、クラスC(フィオラヴァンティが手がけたクラスA、B以外のフェラーリ)が15台、クラスD(フェラーリ以外のフィオラヴァンティ在籍当時のピニンファリーナのデザイン車両)が8台、クラスS(賞典外の特別車両)が3台。それらをフィオラヴァンティ氏以下6名の審査委員が、エクステリア、インテリア、エンジン、オリジナリティー、そしてアフェクション(オーナーの愛情度)の5項目にわたって審査した。その会場から、参加車両を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)