2016年10月16日、「ホンダツインカムクラブ(HTCC)」をはじめとする「ホンダSシリーズ」の愛好クラブが中心となって、「HONDA S800 50years」が開かれた。タイトルのとおり、1966年1月に「ホンダS800」が発売されてから、今年で50年を迎えたことを記念したイベントである。当日は埼玉県和光市にあるホンダ白子ビルに、ホンダそして日本が誇るマイクロスポーツである「S500」「S600」そして「S800」という、歴代Sシリーズ94台(エントリーリストは100台だったが、うち6台が故障などで参加を断念)が全国から集合した。ここが集合場所に選ばれたのは、S愛好家ならではの理由からである。ホンダは1960年代に四輪市場に進出するにあたって、整備や修理などのサービスを販売とは別個に行うSF(サービスファクトリー)を全国に設立した。白子ビルのある場所には、かつて大規模な白子SFがあり、東京近郊に住む古くからのSオーナーにとっては懐かしい場所なのだという。白子ビルに集った参加者は、ここからS800の生まれ故郷である、埼玉県狭山市にあるホンダ狭山工場(埼玉製作所 狭山完成車工場)まで、およそ25kmの道のりを連なってドライブ。狭山工場では記念式典、昼食会およびSシリーズの開発に携わったホンダOBをゲストに招いてのトークショーが行われた。Sオーナーにとっては、いわば巡礼の旅となったイベントから、参加車両を中心に紹介しよう。
(文と写真=沼田 亨)