これぞ「上海ラプソディー」 大矢アキオの上海ショー街角リポート

思えばボクが初めて上海を訪れたのは、この地で万博が行われた2010年だった。当時、地下鉄では「文明乗車」というスローガンを掲げて、整列乗車やエスカレーターの片側空けといったマナーの啓発がさかんに行われていたものだ。

2年前の2015年に訪れたとき、それらはまだまだ浸透していなかった。しかし、2017年4月、上海モーターショーを取材するために上海を訪れてみると、それらのマナーもなかなか徹底されているではないか。それ以外の面でも、人々の振る舞いがかなりモダンになってきた。細かいことをいえば、街を歩く女性のスカートのフレアひとつ見ても洗練されてきたと思える。

そんなモダン化する街の一角では、建設現場の足場は竹。地下鉄に乗れば、竿(さお)に桶(おけ)を下げたお年寄りがいきなり現れることもある。そうかと思えば、アパートのエレベーターにスクーターと一緒に乗り込んでくるおじさんもいて……。

軽食堂に入ると、隣席の家族が、料理待ちの間に突如トランプを始めた。辺りに、のんびりとした空気が流れる。上海は、新しさと古さが織りなす狂詩曲(ラプソディー)のような街なのである。

(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/編集=関 顕也)

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