このままではチューニング界でもドイツに負ける?

しかもここで恐ろしいのが既に欧州のチューニングブランド、特にドイツ系が中国に入り始めていることだ。メルセデスと一心同体のAMGは言うに及ばず、ブラバスは既に中国国内に工場を持ち、コンプリートカーを造ってるし、カールソンやハーマン、ハルトゲ、アルピナなんかも入っている。

さらにすごいのは、今回著名チューナーの「VeilSide(ヴェイルサイド)」の横幕社長から聞いた話だが、
「特にドイツ系はオートグレーブ(カーボンを焼く窯)をチューナーレベルで持っていて、ドライカーボンでエアロを作っちゃうんです。それもFRPと同じ価格レベルで。普通にやってたら日本はかないません」

そう、尖閣問題や政治問題で日中関係が停滞している間に、ドイツを中心とするヨーロッパ勢は現地にドンドン進出。それも新車だけでなく、今後チャンスが広がる中古車やカーチューニング市場に手を伸ばしている。
もちろん日本と中国の関係は隣国同士だし、歴史も複雑でヨーロッパのようにスッキリとは行かない。だが、まさしく隣同士で、今後ずっと無関係でいられるわけはないし、このチャンスを見逃す手はないのだ。

ってなわけで、今回は自動車本体だけでなく、チューニングカー界における「日本」の存在まで考えさせられた東京オートサロン。
つくづく世界は狭くなっている。本当にそう思わされた今日この頃ですわ!

ところで長年ご愛読いただいた「小沢コージの勢いまかせ」は今年リニューアル。いったん小休止し、4月には新装開店、リフレッシュして大々的に展開いたしますので、こうご期待です!!

(文と写真=小沢コージ)

チューニング業界におけるドイツ勢の脅威についてお話ししてくれた「VeilSide」代表の横幕宏尚さん(写真右)。 「小沢コージの勢いまかせ!!」では、2011年のオートサロンでもお話をうかがっている。
チューニング業界におけるドイツ勢の脅威についてお話ししてくれた「VeilSide」代表の横幕宏尚さん(写真右)。 「小沢コージの勢いまかせ!!」では、2011年のオートサロンでもお話をうかがっている。 拡大

第455回:「ふさ」の原点はだんじりにあり!! オートサロン2013で考えさせられた祖国ニッポンの画像 拡大
小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』

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