ランチアイプシロン好き、集まる
1998.11.10 自動車ニュースランチアイプシロン好き、集まる(11/10)
山中湖にほど近い「ギャラリーアバルト自動車美術館」で「ランチアイプシロン」のオーナーズミーティングが開かれた。
10月31日に開催された「ランチアイプシロン」オーナーズミーティングは、「NAVI」の長期リポート車として使われていたイプシロンが11月に役目を終えることになり、最後にオーナーとともにイプシロン談義をしようという目的で開催されたものだ。NAVIで「エンスーの常識ウソホント?」という連載をもっている筆者も同行し、出張質問コーナーを設けたのであった。
イプシロンミーティングはNAVIの佐藤記者とギャラリーアバルトの館長、山口寿一さんとが企画したもので、ギャラリーアバルトのお客さんのなかから、7台のイプシロンと9名のオーナー(うち夫婦が2組)に集まってもらった。なかには手だけで運転できるよう日本で車両を改造したというクルマ椅子の熱心なオーナーも来ていた。
「ランチアイプシロン」はフィアットプントとシャシーを共用した2ドアハッチバックだ。日本では並行輸入車しか買えないが、かなり個性的なデザインと高級感あるアルカンタラの内装に惹かれる自動車好きは少なくない。外板色が112色用意されており、ほかのクルマでこれだけオーナーの個性を主張できるものは少ない。当日来たなかにも、ピンクと肌色が不思議に調合された色のクルマがあって、「よくこんな色を選べましたね」と言うと、「私もこんな色だとは思わなくて、半年待って納車されたときはちょっとガッカリしました」とオーナーは苦笑していた。でもいまは、「他にはない色で気に入っています」とのことだ。
日ごろイプシロンに乗っているオーナーからは、「タイヤのサイズを185/60R14から165/70R14に変えたほうが良いと言われたのですが」「エンジンが暖まるまでトランスミッションが入れにくいのですが」「電動ファンが回らずオーバーヒートしたときの対処法は?」 などの質問が出た。
タイヤに関しては細いタイヤにすると扁平率も上がりタイヤが柔らかくなるので乗り味がよくなるし、トランスミッションについては純正のオイルは少し硬めなので質の良い化学合成のギアオイルを選べばフィールはよくなるはずだし、オーバーヒートの対処法としてはクーラーを入れると電動ファンが動くこともあるので試してみる価値はある。というのが、私の答であった。(報告=松本英雄)
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