的を絞ったサービス
サービスの内容は、「『日産ティーダ』を買うのか、それとも『栄威(ロンウェイ)350 』を買うべきか?」といったクルマ選びがメインだが、それ以上に、お金の工面もポイントとなっている。
「結婚するとクルマが欲しくなるものですが、一番のネックは家賃です。二人で住むので賃料は高くなり、クルマが買えなくなってしまう。そこで、田舎の家を借りるか、あるいは親の家に同居するか……そういうアドバイスもします。中国では、男が部屋代を出し、女性はクルマを提供するというケースもあるんですよ」。
なるほど。そんな相談にまでのるのか。そのほか、クルマを多数集めて一斉試乗会を開くこともあるそうだ。
その車両の評価は、意外に細かい。「外観」や「パワー」や「セーフティー」など、5つの項目ごとに、それぞれ100点満点の評価が行われる。「明日は6組の方が来られますが、たいていその場で(購入するモデルを)決めますよ」と曹さん。
一瞬、俺は「これは中国だけの現象じゃないか」と思ったが……「いや、日本でもアリかも?」と思えた。
周りを見たところで、クルマが必要とされるのは、結婚したてのときよりもむしろ、結婚して子供ができた時だ。「新婚购车指南」じゃなくて、「子育てクルマ選び指南」はアリかもしれないのだ。

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』
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