渋滞を感知して自動的にルート変更
昼食を終え、さらに早雲のたどった道を追っていく。伊豆を手中に収めた彼は、関東に勢力を伸ばそうとする。そのためには、箱根の山を越えなくてはいけない。当時は険しい細道だったはずだが、同じ所を今は整備された国道1号が通っている。500年前は1馬力で登るしかなかったが、573頭分のパワーで山坂道を物ともせず駆け抜けていく。NAVIeliteの画面を拡大モードにすると、先のコーナーがしっかり表示されるのがありがたい。
元箱根に到着し、しばし休んだ後に箱根ターンパイクを使って小田原に降りることにした。小田原攻めの折、早雲は牛300頭の角に松明をくくりつけて駆け下りさせ、敵をパニックに陥れたという。急坂だから牛は大変だったと思うが、ヴァンキッシュには強力なブレーキがあるからいいペースで走れるのだ。
朝駐車場を出る時に撮ってあった写真を手がかりに目的地をセットし、帰路についた。今度は、小田原厚木道路から東名高速を通るルートである。順調に進んでいったが、途中の二宮ICで高速を降りるように指示された。NAVIeliteには渋滞回避の機能があり、厚木での接続で時間がかかることを避けたのだろう。しばらく下道を走って秦野中井ICから東名に入り、一路東京を目指した。首都高速3号線では渋滞に巻き込まれてしまったが、さすがにNAVIeliteをもっても回避ルートは見つからなかった。こういう時は、下道を行くより焦らず渋滞解消を待つほうが得策なのだ。
今回は英国の誇る美しいスポーツカーで出かけたわけだが、日本の交通事情では高性能だからといって目的地に早く到着できるわけではない。NAVIeliteという最良のパートナーを得ることで、気持ちよくドライブを楽しむことができたのだ。
(文=鈴木真人/写真=荒川正幸)
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