ハイライトは自動運転技術

“怪しげなパサート”は、コンチネンタルが開発した自動運転のテスト車両だ。交通事故を減らし、スムーズなクルマの流れをつくるには自動運転が不可欠と考えるコンチネンタルは、その関連技術の開発に積極的だ。

このパサートには、フロントガラスのステレオカメラをはじめ、レーダーや小型カメラなどがいくつも装着されている。これらを使って常に周囲の状況をモニターしているのだ。センタークラスターのモニターを見ると、車両のまわりが緑と青で色分けされている。緑の部分は、自動運転システムが走行可能と認識した部分だ。

早速スタッフがクルマをスタートさせた。大きな通りに出たところでドライバーがステアリングホイールから手を離すと、道路のカーブにあわせてステアリングホイールが勝手に動き、あらかじめ設定されたスピードでズンズンと進んでいく。もちろん、ドライバーがステアリングを操作すればいつでも手動運転に戻ることができる。なるほどね……。その自然な動きに感心はしたものの、最新のクルーズコントロール技術などを見てきた僕は、“感激”するにはいたらなかった。しかし、同乗試乗が進むにつれて、認識は変わっていく。

フロントガラス越しに、工事で道路を規制するサインが見える。手前にある30km/hの標識にしたがい自動的に減速したパサートが、サインのあいだに突っ込んでいく。えっ、速すぎないか? きっと自分がステアリングを握っていたら、もう少しスピードを落とすよなぁ……というペースだ。しかも、ドライバーはステアリングから手を離したままだ。サインにぶつかるかも……という不安をよそに、無難にあいだをすり抜けていくパサート。なかなかの腕前だ。

自動運転システムを搭載した車両のモニター。右がカメラにより撮影された画像で、左が画像処理後の様子。グリーンの部分が走行可能エリア。
自動運転システムを搭載した車両のモニター。右がカメラにより撮影された画像で、左が画像処理後の様子。グリーンの部分が走行可能エリア。 拡大
工事中のサインを認識して、狭いルートをすり抜ける。巧みなハンドルさばきに感心。
工事中のサインを認識して、狭いルートをすり抜ける。巧みなハンドルさばきに感心。 拡大
後方の「フォルクスワーゲン・パサート」に自動運転システムが搭載されている。前方の車両に追従してストップ&ゴーを行うデモンストレーション。
後方の「フォルクスワーゲン・パサート」に自動運転システムが搭載されている。前方の車両に追従してストップ&ゴーを行うデモンストレーション。 拡大
自動運転のブースでは担当エンジニアがその段階的な実現について説明。それには各国の法整備が不可欠だ。
自動運転のブースでは担当エンジニアがその段階的な実現について説明。それには各国の法整備が不可欠だ。 拡大
あなたにおすすめの記事
新着記事