持てる技術のすべてを投入

そんな彼らが2013-2014年シーズンに向けて発表した新スタッドレスタイヤが、「OBSERVE GSi-5(オブザーブ ジーエスアイファイブ)」だ。2004年に発売された「Winter TRANPATH S1」の次世代版で、これまたトーヨータイヤお得意の、SUV/CCV(クロスカントリービークル)向けの専用設計製品とされている。
もちろん、セダンに履いても問題はないだろうが、車種を限定することで汎用(はんよう)品以上の性能を追求するという手法は、おそらくトーヨータイヤが最初に考えついたものだ。先代が発売されてからのインターバルは10年とやや長めだが、それだけに、この間培ってきた技術のすべてを投入した“自信作”であるともいえる。

では、その技術とは一体どんなものなのか? コンパウンド関連では、直径120µm(マイクロメートル)=0.12mm程度とされる従来タイプのクルミに加え、直径300µm=0.3mmとより大きく、引っかき効果のより高い“鬼クルミ”も採用。クルミ同様の自然由来素材で給水効果の高い竹炭を用いた吸水カーボニックパウダーの効果で、タイヤ表面の水分を素早く吸収できる。
さらに、凹凸した路面への密着度を高めるため、トレッドの剛性感を保ちつつ路面への“なじみ”を助けるシリカを配合。「引っかき」「吸水」「密着」の3方面からコンパウンドを改良したという。

また、パターンデザインに関しては、各ブロックの中央部に六角形の「360°サイプ」を、トレッド面のセンター部でウエーブ状の「大振幅波型サイプ」を配することで、全方向に対するアイス性能を向上。
さらに、「溝底補強ブロック」や「3Dグリップサイプ」によって、不足しがちなスタッドレスタイヤのブロック剛性を確保しつつ、ブロック端の「バイトエッジ」やショルダー部の「Vカッター」により、それぞれスノー制動性とわだち性能を改善したという。まさに、トーヨータイヤのスタッドレスタイヤ技術を総動員して製品の熟成を図った感がある。


第196回:雪も氷も楽しめる!? 新スタッドレス「トーヨーOBSERVE GSi-5」を試すの画像 拡大
2013年9月2日に発売される、「OBSERVE GSi-5」(写真上下とも)。販売開始時のサイズは、15インチから19インチまでの計14サイズ。
2013年9月2日に発売される、「OBSERVE GSi-5」(写真上下とも)。販売開始時のサイズは、15インチから19インチまでの計14サイズ。
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