雪道が楽しくなるタイヤ

今春、このOBSERVE GSi-5を装着した「アウディQ3」と「マツダCX-5」で、雪に覆われた北海道のテストコースを試走した。
どちらのモデルでもすぐに実感できたのが、全般的なコントロール性能が高く、走って楽しいハンドリングに仕上がっていたこと。特に「ここがスゴイ!」ということはなかったけれど、コーナリング、直進性、トラクション、ブレーキング性能のすべてが高いレベルにあって、ただ雪道を走破できるというだけではない、“スノードライビングを積極的に楽しめるタイヤ”であるように思えたのだ。

とりわけ今回は2台とも4WDだったために、当然のことながらトラクション性能に不満はなく、制動時の安定性も悪くなかった。もっとも、Q3とCX-5との、車種間での違いを報告するならば、Q3のほうがスタビリティーコントロールの作動が緻密で、よりスムーズなドライビングが楽しめた。なにしろ、ESPオンのままテールスライドに持ち込めるだけでなく、その姿勢を保ったままスロットルを踏み込みながら態勢を立て直すこともできるのだ。
これに比べると、CX-5は限界的な状況になるとESPが積極的にスピードを落としていくアンダーステア制御が効き、一定の速度が保(たも)てなくなる。このため、クルマの側から「はいはい、お遊びはそこまでですよ」と戒められているような気がする。ドライビングを楽しもうという気持ちがそがれてしまうのは残念である。

もっとも、雪の上でSUVを走らせて「楽しい!」と思わせてしまうのだから、OBSERVE GSi-5のコントロール性能、そしてグリップ力はなかなかのレベルにあるのは間違いのないところ。誕生から20年以上が過ぎても、“クルミ”はまだまだ進化を遂げているようだ。

(文=大谷達也/写真=トーヨータイヤ)


第196回:雪も氷も楽しめる!? 新スタッドレス「トーヨーOBSERVE GSi-5」を試すの画像 拡大
「OBSERVE GSi-5」を装着した「アウディQ3」を雪道で試す著者。
「OBSERVE GSi-5」を装着した「アウディQ3」を雪道で試す著者。
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こちらは、「マツダCX-5」によるテストドライブの様子。今回は、日・独2台のSUVで新スタッドレスタイヤの感触を確かめた。
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