フランクフルトショーでも

自動車ブランドの新作リストウオッチは、9月に行われたフランクフルトショーでもみられた。日産はブースの一角にスマートウオッチ「NISSAN NISMO CONCEPT WATCH」を展示した。これはNISMO(ニスモ)のヨーロッパが発表したもので、スマートフォンのアプリでbluetoothを介してニスモ車とコネクトする。平均速度、燃費など走行データや、レーストラックにおけるパフォーマンスが表示できるほか、ドライバーの心拍数などバイオメトリックデータもモニターする。さらにメンテナンス情報のメッセージも受信可能だ。バッテリーは通常使用で7日間持続する。

自動車ブランドによるハイテク系時計といえば、トヨタが2005年に「クラウン」のドアロック開閉やエンジン始動ができる腕時計「キーインテグレーテッドウオッチ」を発売したのを覚えているが、8年でここまで進化するとは、やはりエレキの世界の進歩は早い。

もうひとつは、フォードのデザイン部門によるステンレスケースのオートマチック時計である。ムーブメントはスウォッチグループであるスイスETA社の自動巻き「クロノグラフ・キャリバー7750」が用いられており、ドイツで限定100本が組み立てられる。価格は1790ユーロ(約23万8000円)で、特設サイトから申し込み受付中だ。

フォードの上席デザイン・ディレクターであるマーティン・スミスによれば、「この時計は、フォードがクラフトマンシップと、ディテールに常に神経を払っていることの証明だ」と説明する。同時に、このリストウオッチは、先日、連載(第314回)に書いたヴィニャーレライン設定にあたり、エクスクルーシブ感覚を高めるための一演出である、とボクはみた。

「NISMO CONCEPT WATCH」は、各種走行データだけでなく、ドライバーの心拍数や、メンテナンスのお知らせも表示する。
「NISMO CONCEPT WATCH」は、各種走行データだけでなく、ドライバーの心拍数や、メンテナンスのお知らせも表示する。 拡大
「NISMO CONCEPT WATCH」のケース。

「NISMO CONCEPT WATCH」のケース。
    
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フォードデザインウオッチ。
フォードデザインウオッチ。 拡大
ムーブメントはETA社の自動巻き「クロノグラフ・キャリバー7750」。
ムーブメントはETA社の自動巻き「クロノグラフ・キャリバー7750」。 拡大
フォードのデザインウオッチのイメージスケッチ。
フォードのデザインウオッチのイメージスケッチ。 拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。21年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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