社員へのプレゼントあり、超高級品あり

面白いところでは、中国の新進自動車ブランド「クオロス」も、3月のジュネーブショーで、車の世界初公開と同時にリストウオッチを展示した。こちらは、ミュンヘンの時計ブランド「ZEPPELIN(ツェッペリン)」の協力を得て製作された。
2タイプあるデザインは、いずれもマグナ・シュタイヤー社出身で、現在クオロスのチーフ・エクステリア・デザイナーを務めるフィリップ・エバールによるものだ。
「この時計はクオロスのように、機能を反映している。真面目で実用的。無駄な装飾がない。クラシックで高品質なクロノグラフのデザインは永続的で、まさにクオロスのものだ」と解説している。

なお、最初の50本は役員やデザイナーたちのために作られ、第1号はフォルクスワーゲン・ノースアメリカからスカウトされたフォルカー・シュタインバッシャー副会長にプレゼントされたという。

しかしながら、今年発表されたなかで最もエクスクルーシブな自動車ブランド関連の時計といえば、春の時計見本市バーゼル・ワールドでスイスの高級時計メーカー「HUBLOT(ウブロ)」が発表した「MP-05 La Ferrari」であろう。うわさのハイブリッドモデル「ラ・フェラーリ」の誕生を記念したもので、50本の限定生産だ。

637点ものパーツで構成されたそれは、見る者にエンジンのカムをイメージさせる。時・分・秒はシリンダーの回転によって表示される。
パワーリザーブは50日間を実現している。また、時計を巻くための、ドリルを模した専用のツールも付属している。ただし、そうしたいきな遊びを楽しむためのプライスは、30万スイスフラン(約3250万円)である。

ツェッペリン製「クオロス」のリストウオッチ。3月のジュネーブショーにて。
ツェッペリン製「クオロス」のリストウオッチ。3月のジュネーブショーにて。 拡大
ウブロが発表した「MP-05 La Ferrari」。
ウブロが発表した「MP-05 La Ferrari」。 拡大
「ラ・フェラーリ」の前で「MP-05 Ferrari」を見せるモンテゼーモロ会長。3月のジュネーブショーで。
「ラ・フェラーリ」の前で「MP-05 Ferrari」を見せるモンテゼーモロ会長。3月のジュネーブショーで。 拡大
「MP-05 ラ・フェラーリ」のアクセサリーには、ドリル型ワインダーも付属される。
「MP-05 ラ・フェラーリ」のアクセサリーには、ドリル型ワインダーも付属される。 拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。21年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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