ソニービルにはトヨタが

先頃、池袋のトヨタのショールーム「アムラックス東京」が営業を終了したが、ボクが中・高生の頃は銀座にもトヨタのショールームが、ソニービルの2階にあった。こちらは日産よりも狭く1台しか展示できなかったが、日産の2階同様、外堀通り側のガラスをスライドさせてクルマを出し入れすることを、当時のコンパニオン、トヨタプリティさんから教えてもらった。
そこでは、今はなき「モーターエイジ」という、表紙のイラストが毎回かわいいトヨタの販売店向け冊子がもらえるのが楽しかったものだ。

トヨタ車を見たあとは、もちろん黄金時代のソニーショールームで、オーディオ機器を見学する、というお楽しみも付いていた。
ちなみに後年トヨタが撤収すると、そこにBMWがショールームを構えた。先日確かめてみると、今はソニーのショールームで、この時は「ソニーストアのトリセツ」なるイベントが開催されていた。

しかしながら実をいうと、当時のボクは、4丁目のほかに日産の本社ショールームがあることも、またソニービルからわずか数ブロック新橋側に歩いたところに、ヤナセのショールームがあることも知らなかった。中学生なんて、そんなものである。

それでも、日産やトヨタで”銀座カタログ”をもらったボクは、さっそく帰りの中央線青梅行き直通電車の中で、母親のために買った千疋屋のケーキ箱の上にカタログを開いて楽しんだ。そして、イタリアに来る直前まで、実家の本棚に大切にとっておいたものだ。

銀座ソニービル。
銀座ソニービル。 拡大
かつてトヨタのショールームがあった2階を、外堀通り側から臨む。
かつてトヨタのショールームがあった2階を、外堀通り側から臨む。 拡大
銀座の旧日産本社ビル。この1階にもギャラリーがあった。
銀座の旧日産本社ビル。この1階にもギャラリーがあった。 拡大
2010年7月で閉店した「ヤナセ銀座スクエア」の跡は、アシックスの店になっている。
2010年7月で閉店した「ヤナセ銀座スクエア」の跡は、アシックスの店になっている。 拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

あなたにおすすめの記事
新着記事