2015年はさらなる混戦の予感

ルマン24時間耐久レースの今年の観客数は実に26万3300人。VIPもレースファンも、そして酒を飲んで騒ぐために来ているような輩(やから)までいろいろな人が集まり、けれど皆、そこにいることを大いに楽しんでいたように思う。サルトサーキット、本当にいい雰囲気だった。

ちなみにテレビ放送は世界190カ国で行われ、推定8億人以上が視聴したという。webTVの視聴者は660万人。テレビ(地上波)放送のなかった日本からの視聴はフランスに次ぐ世界2番目の多さだったということだ。

トヨタには来年こそ悲願を達成してほしい。そのためにはファンへのホスピタリティー含めたコース内外でのより積極的な攻めを見せてもらいたいと思う。本社のさらなるバックアップにも期待したい。アウディもポルシェも本社の役員がたくさん訪れ、ポルシェのM.ミューラー社長など始終ヘッドセットをつけてピットにいたほどだったのに、トヨタではそんな雰囲気はなかった。それも、とても寂しいことだったので……。

ほかにも来年には、LMP2常勝の日産もいよいよ「GT-R」の名を冠したマシンでLMP1に参戦してくる。実際、今年もパドックには日産/NISMO関係者が、大挙して訪れていた。もちろんアウディも強い。しかしポルシェも当然、必勝態勢で来るはず。やはりここが本命かなと期待しつつ、来年を待つことにしたい。

おっと、その前に。10月12日にはこのルマン24時間耐久レースも含まれるWEC(世界耐久選手権)の第5戦が、富士スピードウェイにて開催される。レース自体はもちろん、テクノロジーの面でも、あるいはここまで記してきたような他の部分でも見どころたっぷりのはずだから、ゼヒそれらを、ご自身の目で確かめに行ってみてほしいと思う。

(文=島下泰久)

トヨタTS040ハイブリッド
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第245回 「記憶すべきルマン」を観て想うルマン24時間レース観戦記の画像 拡大
「日産GT-R LM NISMO」(写真右)。
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