新型「911ターボ」の仕上がりは上々

国際試乗会で新型「911」に乗ったある日本人ジャーナリストが尋ねた。「新型が、性能と効率を高次元でバランスさせたクルマであることはよくわかった。でも、さらに高性能を要求されたら、ポルシェはそれにどう応えるつもりか?」。するとハッツ副社長はこう答えたのである。「もっと高いスポーツ性をお望みなら、われわれはターボを投入する。私は先週、新しいターボをテストしたけれども、とても高性能なクルマに仕上がっていたよ。もっとも、市販するにはまだ時間がかかるけどね。ワハハハハハハ」。

「それでも物足りないなら、GT3やGT2を投入する。こちらは超高性能な911になるよ。GT3 RS4.0は大成功を収めたけれども、限定生産だったから注文には応えきれなかった。いずれにしてもカレラ4、ターボ、ターボS、GT2、GT3、GT3 RSなどが順に出てくる。だからわれわれはたくさん働かないといけない。大変だよ。ワハハハハハハ」。

最後に、ルマンカーの「ポルシェ911 GT1」とともにデビューし、ロードゴーイングバージョンの高性能仕様として数々のモデルに搭載されてきた通称「GT1クランクケース エンジン」については、こんなことを教えてくれた。「GT1クランクケースは登場してからずいぶん時間がたった。(今後の高性能仕様には)とても特別なパワートレインを用意することになる。今その開発を行っているところだけれども、なかなか大変な作業でね。特別な解決方法が必要なんだ。いずれにしても、性能はどんどん上げていかないといけないからね」。

そこまで言うと、ハッツ副社長はまた「ワハハハハハ」とひとしきり大笑いをしたのであった。

(文=大谷達也/写真=フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン)

「新しい911ターボは高性能なクルマに仕上がっていますよ」とハッツ副社長。
「新しい911ターボは高性能なクルマに仕上がっていますよ」とハッツ副社長。 拡大
1998年型「ポルシェ911GT1」。GT1のクランクケースは数々のロードゴーイングモデルに搭載されてきた。
1998年型「ポルシェ911GT1」。GT1のクランクケースは数々のロードゴーイングモデルに搭載されてきた。 拡大
続いては、フォルクスワーゲンAG 研究開発担当のウルリッヒ・ハッケンベルク取締役にインタビューする筆者。次から次へと興味深いコメントが飛び出す、実に“濃い”夜であった!
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