海のFUN TO DRIVEを追求

さて、PONAM-31である。今回発表されたこの新艇は、徹底的に走りを追求するとともに、クルージングやフィッシングなどのスポーツアクティビティーを楽しめ、キャビンの居住性にもこだわった新しいクラスの「スポーツ ユーティリティー クルーザー」として開発された。

トヨタのクルマに例えるならば、PONAM-35は本格的なオフロード性能を有するラグジュアリーSUVの「ランドクルーザー200」。それに対して、新艇PONAM-31は街乗りとしての走行性能を高めたライトデューティモデルの「ランドクルーザープラド」といえるだろう。

実際、PONAM-31にはプラド(海外向け)の3リッター直列4気筒直噴ディーゼルエンジンが船舶用にチューニングされて2基搭載されている。もちろん船体は佐世保の海でもその実力が証明された高剛性アルミハルを採用し、快適な乗り心地と高い耐久性を確保。さらには、着岸操作を支援する「トヨタ ドライブアシスト」やフィッシング等で威力を発揮する「トヨタ バーチャル アンカー システム」(いずれもオプション)など自動車技術を応用した制御システムもある。

そして、最大の特徴はこうした高性能、高機能を備えながらもメーカー希望小売価格2970万円(税抜き)という競争力のある価格に抑えたことだろう。ここに「より多くの人にプレジャーボートの魅力を伝えたい。海のFUN TO DRIVEを追求していく」というトヨタの想いと「クルマの歴史はたかだか100年ちょっと。それに対して、ボートの歴史は数千年。たかだか17年の挑戦で諦めるつもりはない。陸だけでなく海のモビリティーを提供していくことがトヨタの使命」という決意が伺えた。そんな新艇発表会であった。

(文=宮崎秀敏<株式会社ネクスト・ワン>/写真=元田敬三、宮崎秀敏、トヨタ自動車/取材協力=公益財団法人 佐世保観光コンベンション協会)

東京湾を疾走する新艇「PONAM-31」。
東京湾を疾走する新艇「PONAM-31」。 拡大
走りを徹底的に追及した操縦安定性、俊敏性が「PONAM-31」の魅力だ。
走りを徹底的に追及した操縦安定性、俊敏性が「PONAM-31」の魅力だ。 拡大
海外向け「ランドクルーザープラド」のエンジンを船舶用に最適化した185psの高出力エンジンを2基搭載する。
海外向け「ランドクルーザープラド」のエンジンを船舶用に最適化した185psの高出力エンジンを2基搭載する。 拡大
カジュアルなデザインを基調としつつも落ち着きのある開放感に満ちた「PONAM-31」のキャビン。
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