見た目より優しい
ロータス・エキシージSロードスター……972万円

350psを誇る3.5リッターV6スーパーチャージドエンジンをミドに搭載。それでいて車重は1.2トンを切る。クーペの「エキシージS」よりも10kg軽く仕上がっているのだそうだ。

カッコは、かなり勇ましい。「エリーゼ」をワイドにして、リアにボリュームを持たせたフォルム。エキシージSからリアウイングとフロントスプリッター(とルーフ)を取り去ってスッキリはしたけれど、ロータスが言うような「控えめなスタイリング」にはとても見えない。

そんなエキシージSロードスターへの乗り込みは(ルーフがない限りは)簡単だ。これがエキシージSだと、狭い開口部から、苦労してサイドシルをまたいで、体をひねって低いシートに、となるわけで、いつでも気軽に……、というふうにはいかないだろう。

インテリアの造形は、エリーゼとほぼ変わらない。脚を前に投げ出して小径のステアリングホイールを握れば、自然と気分は盛り上がる。走りだして印象的なのは、澄み切ったステアリングフィールだ。ノンパワーだけに据え切りでこそグッと手応えを感じるものの、タイヤひと転がりでスッと重さは消え去って、路面の感覚をリアルに伝えてくる。シフトフィールも文句なく、ギアチェンジそのものが気持ちいい。

エンジンは低速でも扱いやすく、回せばパワーも十分。神経質なところはまったくないので、初心者からベテランまで、乗れば誰もが笑顔になれる。タイヤの巻き上げる小石のせいで床下が少々にぎやかだけど、見た目と違って乗り心地も望外に快適だ。

エキシージSロードスターは、古き良きスポーツカーの香りを色濃く残す、懐の深い一台だった。

(文=webCG 近藤/写真=峰 昌宏)

ロータス・エキシージSロードスター
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