救急車で運ばれた夫が失踪

エバとデレク(カム・ジガンディ)は、ドミニカ共和国でハネムーンを楽しんでいた。地元の青年に誘われてクラブに踊りに行くと、エバがチンピラに絡まれて騒動になる。普通なら夫のデレクが助けに入るところだが、彼女は自らパンチとキックを振るって悪党をぶちのめす。腕ひしぎ逆十字でヒジを折ってしまうところは、さすが総合格闘技で鍛えただけのことはある。

エバは幼い頃から父親に護身術を教えられ、自分の身は自分で守るように徹底的に鍛えられていたのだ。『キック・アス』のヒット・ガールのような境遇である。エバの父の教えは、とにかく先制攻撃せよというもの。守っていてはダメで、やられる前にやれというのが教義の中心となっている。まったく容赦しないから何人もが半殺し状態になり、街の顔役であるビッグ・ビズに恨みを買ってしまう。

翌日は健康的なレジャーを楽しむということで山に向かった。ワイヤーロープを滑車で滑り降りるジップラインを楽しむためである。フィールドアスレチックのような生半可なものではなく、山頂と山頂をつなぐワイルドな施設だ。数十メートルの高さを渡るのだから、高所恐怖症の人にはオススメできない。デレクがチャレンジしていた時に、事故が起きる。ストラップが切れて、転落してしまったのだ。エバが救出に向かうが、足を骨折して意識不明の重症だ。

すぐに救急車を呼ぶが、なぜかエバが同乗するのを拒む。バイクで追いかけたものの、途中で見失った。入院したはずの病院に行くと、デレクは来ていないという。万策尽きて警察に行くが、対応する警官は誠実な捜査をしているようには見えない。デレクは突然消えてしまったのだ。

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第95回:ジーナ・カラーノ見参! 強い女が愛する夫を救う『ブライド・ウエポン』の画像 拡大

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鈴木 真人

鈴木 真人

名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。

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