感性を重視したサウンドチューニング

GLM代表取締役社長の小間裕康氏は、トミーカイラZZの走りにふさわしい、ワクワクできるサウンドが欲しいと考えていた。しかしエンジンサウンドのコピーはまったく考えてなかった。そしてローランド代表取締役社長の三木純一氏も同じ気持ちだった。

1972年にローランドが創業したときは、電子楽器に懐疑的な意見が多かったという。しかしその後、北米を中心に人気を集め、今では批判する人はほとんどいない。ローランドではアコースティック楽器に似せた音ではなく、電子楽器らしい音を追求していて、その姿勢も評価されている。この考え方がクルマにも通用するのではないかと思っていたのである。

ローランドでは開発の3本柱として、ハードウエア、ソフトウエア、そして感性を意味するアートウエアを掲げている。最新技術のBehavior Modeling Technologyも、ふるまいという言葉が象徴しているように、音の動きを大切にしている。
今回もその姿勢は反映されていて、モーターの回転数に応じて音が高くなるだけではなく、回転数に合わせて音色を変え、アクセルペダルを大きく踏み込んだときには力強い響きにするなど、感性を重視してチューニングしたという。

車両に搭載されるシステムユニットは幅110mm、奥行き250mm、高さ62mmとコンパクトなサイズで、重量は1.1kgにとどまる。音は現状で5種類用意されており、今回はこのうち2種類を、同乗走行という形で試すことができた。

「トミーカイラZZ」の商品説明を行うGLMの小間裕康社長。
「トミーカイラZZ」の商品説明を行うGLMの小間裕康社長。 拡大
今回の共同開発の経緯について語るローランドの三木純一社長。
今回の共同開発の経緯について語るローランドの三木純一社長。 拡大
2015年秋、「トミーカイラZZ」にオプション設定されるサウンドシステムのシステムユニット。
2015年秋、「トミーカイラZZ」にオプション設定されるサウンドシステムのシステムユニット。 拡大
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