潜水シーンもスタントなし
分析官のブラント(ジェレミー・レナー)やハッカーのベンジー(サイモン・ペッグ)も引き続き登場する。彼らはCIAのもとで冷遇されるが、イーサンとともに立ち上がるのだ。新しく加わったのが、CIA長官アラン・ハンリーを演じるアレック・ボールドウィン。彼は1990年の映画『レッド・オクトーバーを追え!』ではCIA分析官の役だったから、25年でずいぶん出世した。
イーサンの敵となるのは、正体不明の組織「シンジケート」。KGBやモサドなど、各国のスパイが集結して悪事をはたらいているらしい。とらえられたイーサンは上半身裸で手錠をかけられ、トンカチやノコギリをつかったエグい拷問を仕掛けられそうになる。彼を救ったのは、女スパイのイルサ(レベッカ・ファーガソン)だ。味方かと思いきや、後でこっぴどく裏切るから何を考えているのかわからない。美人ではあるが、角度によってたまにお笑い芸人の椿 鬼奴に見えることがある。
第二の見せ場は、発電所の給水タンクに潜るシーンだ。空の上の次は、深い水の中である。例によってこれもスタントなしでトムが頑張った。海でフリーダイビングを練習し、40メートルまで潜水できるようになったという。最終的には6分間息を止めていられるようになったというから、水中クンバカのレベルだ。彼はそれを「極めて禅的な状態」と表現していて、一種の宗教的境地に達してしまったらしい。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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