魂動デザインに「品格」を盛り込む

チーフデザイナーの小泉 巌氏は、1982年にマツダ入社後、「ユーノス・コスモ」、「ユーノス500」、初代「プレマシー」などのエクステリアデザインを担当したほか、「CX-7」や「ビアンテ」のチーフデザイナーを務めた。また、CX-5に端を発するマツダの新世代商品群を一括企画した人物でもある。今回、ショー会場でインタビューの機会を得た。

――デザインテーマ「魂動」にのっとった最新作ですが、特徴は?

小泉 巌(敬称略、以下小泉):これまでの魂動デザインは強く抑揚のついた動きのあるものでしたが、このクルマではそうした要素をベースとしながら「品格」を盛り込みました。また、サイズや豪華さといったヒエラルキーから解放されるようなデザインを目指しました。ヒエラルキーなどといった旧来の価値観を“越え”たかったのです。

――クロスオーバーとして提案されていますが、何と何のクロスオーバーなのでしょうか?

小泉:便宜上クロスオーバーと表現していますが、何と何の掛けあわせといった考え方でなく、自由にデザインしています。カテゴライズするとさまざまな約束、例えばSUVなら車内が広くなければいけないとかクーペなら流麗でなければならないといった約束事に縛られることになります。今回は純粋なショーカーなのでそうした約束事からは解放されてデザインすることができました。

「越 KOERU」を手がけた小泉 巌チーフデザイナー。
「越 KOERU」を手がけた小泉 巌チーフデザイナー。 拡大
タイトなキャノピーと抑揚のあるボディーが作り出すスピード感のあるボリュームの動きが、クロスオーバー車として独特な存在感を生み出している。265/45R21サイズのタイヤを履く。
タイトなキャノピーと抑揚のあるボディーが作り出すスピード感のあるボリュームの動きが、クロスオーバー車として独特な存在感を生み出している。265/45R21サイズのタイヤを履く。 拡大
マツダの前田育男デザイン本部長(右)と小泉 巌氏(左)。(写真=塩見 智)
マツダの前田育男デザイン本部長(右)と小泉 巌氏(左)。(写真=塩見 智) 拡大
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