なぜ欧州は走りを学ぶのによいのか?

マツダは欧州に専用のテストコースを持たない。そのため新型車や競合車のテストは、ほぼすべてが公道で行われる。

「ここは環境がいいんですね。いろいろな道があります。ロングドライブをすると、いろいろな国をまたいでいくことになりますからね」と猿渡氏は語る。ドイツの道では問題なかったものが、北欧に行くと途端に音振(おとしん)の問題に悩まされるなんてこともあったという。アウトバーンを200km/hで走ったときに音がどう聞こえるのか? これも実際に走ってみないと分からないことだ。

「ニュルブルクリンクサーキットを借りて走ることもありますが、それはタイムを競うためではありません。あそこはヨーロッパの道が凝縮されて、いろいろな要素がある。そこを狙ったラインで快適に走れるかどうか。安心して走れることが重要なので、自分たちで走って確認しています」

ちなみに取材に訪れたガレージには、訓練車として用意された「RX-8」を見かけた。こうした車両を使って、スタッフが欧州の道を学んでいっているというのだ。

「それとこちらでは、競合車もいっぱいいます。最新の競合車を手に入れるのも簡単です」

欧州の競合車が日本に導入されるまで待っていては、開発は間に合わない。欧州の最新モデルの走りをすぐに確かめられるのも欧州拠点ならではのメリットなのだ。

ヨーロピアンR&Dセンターのゼネラルマネジャーを務める猿渡健一郎氏。
ヨーロピアンR&Dセンターのゼネラルマネジャーを務める猿渡健一郎氏。 拡大
ドイツの公道を走る「マツダMX-5(日本名:ロードスター)」。
ドイツの公道を走る「マツダMX-5(日本名:ロードスター)」。 拡大
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