車名をちりばめた思い出のクルマ
「車内のグラフィック」といえば、今もって思い出すのは初代「フィアット・プント」に設定されていたシートである。座面および背面に車名、つまり「Punto」の文字がちりばめられていた。車名のプリントといえば、シートベルトに「SOARER」の文字を無数に記した1981年初代「トヨタ・ソアラ」のほうが先だが、大胆さではプントに軍配があがる。
車内という話題から外れるが、他のイタリア車も文字使いのセンスが秀逸だ。例えば、ランチアがフランスのファッション雑誌『ELLE』とコラボレートして誕生した先代「イプシロン」、その名も「ELLE仕様」である。
雑誌と同じロゴがBピラーにしゃれたイラストとともにプリントされていた。そしてリアバンパーには、フランス語で「彼女(ELLE)なしには生きられない」というフレーズがさりげなく躍っていたのだ。

大矢 アキオ
コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。
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