さすが元神童!

最大の衝撃は、プリウスは高速道路で渋滞にハマると燃費が伸びることだった。
プリウスの燃費については、職業柄ある程度熟知していたが、しかしやはり広報車に試乗するのと愛車にするのとでは訳が違う。渋滞する週末に広報車で家族ドライブとかに出掛けないので。

というか私は渋滞研究家でもあるので、わざわざ渋滞にハマりに日本各地に遠征することもあり、その際にその恐るべき事実が判明して震撼した。
プリウスは高速巡航時には、アンダーパワーの超退屈な「ほぼガソリン車」となるが、その間せっせと充電を続けるため、渋滞にハマるとしばらく(距離で10kmくらいまで)半EV的に走行することになり、燃費がドカンと伸びるのだった。初代プリウスすげえ! さすが元神童! 渋滞バンザイ! プリウスに乗ってると渋滞が楽しみ!

その時私の脳内では、次のような理想の構図が生まれていた。
「神であるフェラーリ様を信仰しつつ、大和で燃費との激しい戦闘を繰り返し、欧州の吉野家牛丼(並)を食って生きる生活」。
これ以上多様性に満ちた刺激的なカーライフはあるまい。まさにカンブリア紀の生命大爆発。

(文=清水草一/写真=清水草一、池之平昌信)

初代「プリウス」の燃費が渋滞で伸びることに大興奮!(写真=池之平昌信)
初代「プリウス」の燃費が渋滞で伸びることに大興奮!(写真=池之平昌信) 拡大
初代「プリウス」の燃費計。初めて体験する燃費アタックのヨロコビであった。
初代「プリウス」の燃費計。初めて体験する燃費アタックのヨロコビであった。 拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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