オールシーズンタイヤという選択

このオールシーズンタイヤ、欧米のSUVなどに標準装着されることがあるので、その存在は知っていた。実際、以前試乗した「ジープ・レネゲード トレイルホーク」には、グッドイヤーの「ベクター4シーズンズ」が装着されていて、舗装路で乗るかぎり、乗り心地やグリップ感はサマータイヤとほぼ同じ印象だったし、スタッドレスタイヤが不得意とするウエットコンディションでも不安なくドライブすることができた。ただ、実際に自分のクルマに履かせたことはないし、ましてや雪道を走った経験もない。「本当に雪道でも大丈夫なの?」というのが正直な気持ちである。

果たしてその実力は……と思っていたところ、スキー場内の特設コースで試乗するチャンスが舞い込んできた。タイヤは前述のグッドイヤーが2016年8月に発売した「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」。日本向けにサイズを拡大するのを機に、日本生産をスタートさせるという、なかなか気合の入った製品である。

試乗会場には、ベクター4シーズンズ ハイブリッドと同社のスタッドレスタイヤ「アイスナビ」が比較できるよう試乗車が用意されている。その顔ぶれは、SUVやミニバン、トヨタの「プリウス」といった乗用車など。プリウスはFFとE-Fourがあり、非降雪地域のユーザーとしてはぜひとも4WDじゃないクルマでその走りを試したいところだ。

というわけで、さっそくFFのプリウスに乗り込む。まずはスタッドレスタイヤを装着した試乗車をドライブするが、圧雪されたコースでは無理なステアリング操作やむちゃなスピードで走らないかぎり、不安のないドライビングが楽しめる。雪の下からところどころツルツルに凍った路面が顔を出したりしていたが、それでも余裕を持ってステアリングを握ることができた。

ウエット状態の舗装路を走る、「ベクター4シーズンズ」を装着した「ジープ・レネゲード」。
ウエット状態の舗装路を走る、「ベクター4シーズンズ」を装着した「ジープ・レネゲード」。 拡大
試乗会場に展示されていた、グッドイヤーのオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤ。最も左側にあるのが、同社にとって3世代目のオールシーズンタイヤとして登場した、初代「ベクター」である。
試乗会場に展示されていた、グッドイヤーのオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤ。最も左側にあるのが、同社にとって3世代目のオールシーズンタイヤとして登場した、初代「ベクター」である。 拡大
今回の試乗では、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの比較も行われた。写真は「トヨタ・プリウス」に装着された「アイスナビ6」。
今回の試乗では、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの比較も行われた。写真は「トヨタ・プリウス」に装着された「アイスナビ6」。 拡大
「アイスナビ6」が装着された「トヨタ・プリウス」。
「アイスナビ6」が装着された「トヨタ・プリウス」。 拡大
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