液晶が真っ暗

フェラーリは滅多に乗らないんだからそれでもいい。しかしこのデルタは牛丼カーとして日々の足になる。現代的なオーディオは必須だ。

デルタの純正オーディオは、一見1DINで入れ替え可能なようにも見えたので、取りあえず調査を依頼して帰宅した。

後日、コレツィオーネ成瀬社長から連絡が入った。

「デルタのオーディオなんですが、あのパネル全体が本体で、交換できないことがわかりました。外すと大きな穴がポッカリ開いてしまうんです」
「そ、そーだったんですか!?」
「それで、新しいオーディオをグローブボックスの中に付けさせていただこうかと思っているんですが、いかがでしょう?」

となると、純正オーディオは電源が死に、あの一番目立つところにあるオーディオパネルの液晶が消え、夜は真っ暗になるのか。ちょっと寂しい気もするが、iPhoneの小さな小さなスピーカーで音楽を聴くのはフェラーリの車内だけにしたいので、「それでよろしくお願いします!」と元気に答えた私だった。

(文=清水草一/写真=清水草一、池之平昌信/編集=大沢 遼)

第17回:ゼイタクは敵(その1)
第18回:ゼイタクは敵(その2)

「デルタ」のオーディオパネル。
「デルタ」のオーディオパネル。拡大
「デルタ」のグローブボックス内に新たに取り付けた新オーディオシステム。
「デルタ」のグローブボックス内に新たに取り付けた新オーディオシステム。拡大
「デルタ」のオーディオパネル。夜間は液晶が消え、真っ暗になってしまった。
「デルタ」のオーディオパネル。夜間は液晶が消え、真っ暗になってしまった。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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