フェラーリはイタリアの誇り

清:ところでイタリアでは、一時国産車(イタリア車)はダサいものになって、ドイツ車人気が高まったんですよね?

大:EU内の貿易自由化で輸入枠が撤廃されて、そこにフィアットの経営危機が重なって、フィアットがフィアットらしさを失った時期、イタリアでもドイツ車に乗るのがクールになりましたね。でも2007年に「フィアット500」が出て、今は若い世代に国産車は人気ありますよ。若い人たちはフィアットがダサかった時期を知りません。

清:それはよかった!(笑)

大:オペルは「アダム」っていう“なんちゃってフィアット500”を出しましたけど、それはまったく人気ないです。

清:え、アダムって知らなかった。そんなんがあったんだ。あとはフェラーリですけど、日本では私はじめマニアの間で、「488」がターボ化されて、しかもデザインからピニンファリーナを外したことへの反発があるんですけど!

大:フェラーリはイタリアの誇りで、フェラーリはフェラーリ、それだけで崇拝の対象ですから、そういう話は一切聞かないです(笑)。日本のエンスージアストは本当に勉強家ですよ。それはフェラーリ本社の人も言ってます。とにかく詳しいって。

清:つまり、そんな細かいこと言ってるのは日本人ぐらいってことですかね!?

大:でしょうね。特に新興国のユーザーはフェラーリというだけで満足します。日本市場はそこがまったく違います。

清:それはまあ、日本人として誇っていいのかな?(笑)

<後編に続く>

(語り=大矢アキオ&清水草一/まとめ=清水草一/編集=大沢 遼)
 

2007年に登場した3代目「フィアット500」。
2007年に登場した3代目「フィアット500」。拡大
2012年に発表された「オペル・アダム」。車名はオペルの創業者の名前にちなんでいる。
2012年に発表された「オペル・アダム」。車名はオペルの創業者の名前にちなんでいる。拡大
「フェラーリ488GTB」
「フェラーリ488GTB」拡大
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