キュートな節約感がイイ!

デルタもここまで来ると、458でいえば究極の存在「スペチアーレA」みたいなものだ。Aとは「アペルタ」、つまりオープンですね。499台限定で販売され、新車価格は3600万円くらいだったと思いますが、さっき見たら8500万円っつー中古車があって引っ繰り返りました。

デルタの1.9ツインターボ マルチジェットは、オープンじゃないし8500万円もしませんが、排気量がデカくてツインターボで6MTのデルタ。役モノがテンコ盛りなのだ!! 現在はすでに売れてしまったが、12年式走行4万3000kmで価格は259万9000円だった。ウヒー、そそられまくる!

そのドライブフィールは、実にすばらしいものだった。

まずサスが断然しなやか! 私の(09年式)を含む前期型のデルタは、当時世界を覆っていたBMWコンプレックスに沿って足がヤケに硬いが、後期型はぐっとソフトでしなやかになっている。グリルはシルバーだが、ダッシュボードセンターは憧れの純正ピアノブラック! しかもマニアの王道・6MT!

もし、1年前にこのクルマに出会っていたら、3秒で飛びついただろう。

が、すでに“スーパー節約号”を恋人としている私にとって、それは現恋人のすばらしさを再確認する材料となったのだった!

実は私、MT車はもうさんざん乗ったので、かえってシングルクラッチセミATの方が新鮮に感じるんです。パワー/トルクも、ちょい控え目な1.6の方がちょうどいいというか、キュートな節約感があってそそられる。この1.9 6MTに乗ったことで、隣の芝生が青く見えなくなりました! 「足るを知る」精神とでも申しましょうか。

「フェラーリ458スペチアーレA」
「フェラーリ458スペチアーレA」拡大
「ランチア・デルタ1.9ツインターボ マルチジェット」
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「ランチア・デルタ1.9ツインターボ マルチジェット」のインテリア。
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「ランチア・デルタ1.9ツインターボ マルチジェット」は259万9000円だった(取材時)。
「ランチア・デルタ1.9ツインターボ マルチジェット」は259万9000円だった(取材時)。拡大
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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