スポーツカーというより機関車?

もちろん、そんな爆音では近所迷惑もはなはだしい。朝方などは「バカヤロー、何時だと思ってんだ!」とどやされる前に駐車場から遁走(とんそう)せねばならず、「暖気もほどほどに」という状態での出陣を強いられる。

当然のことながら、バイパーは不満たらたらである。アクセルを踏んでも回転は上がらないので、アイドリング状態のまま1、2速のギアを駆使して、人気のないブルーベリー農園のそばまで移動。そこでひっそり暖気を済ませるというのが、記者とバイパーの“出発の儀式”なのだ。

で、暖気が済むと今度はすさまじい熱量にヘキエキとさせられる。12月ともなると武蔵野の朝はけっこうな寒さとなるが、走行中は当然のように窓全開。今はいいけど、夏はどうなることやら。サイドミラーをのぞくと、ボンネットから放出された盛大な湯気が車体にまとわりついており、なんだかスポーツカーというより、機関車とかトレーラーヘッドなんかを走らせているような気分になる。走らせたことないけど。

ちなみに、アイドリング時のエンジン回転数は700rpmあたり。大きめだけどカドのないおおらかな振動と、大トルクによって生じる横揺れ、「ごぼぼごぼ~」という滋味あふれる排気音は、「ぼんぼん燃料燃やしてまっせ」という実感に満ち満ちている。なんにしても、OPECには原油の減産を考え直していただきたい。

……ここまでの記述だけだと「なんだか暑っ苦しそうなエンジンだな」で終わりそうだが、もちろんそれだけではない。バイパーのV10は、暑っ苦しい分だけちゃんと仕事もする。

朝6時前の東八道路にて。始動時以外はそこまでうるさくないとはいえ、やっぱり早朝のお出かけには気を使う。
朝6時前の東八道路にて。始動時以外はそこまでうるさくないとはいえ、やっぱり早朝のお出かけには気を使う。拡大
エンジンの熱をぼんぼん吐き出すエアアウトレット。ボンネットとドアパネルの隙間がそのまま排熱口になっている感じで、なんと言うか、すんごい大ざっぱ。
エンジンの熱をぼんぼん吐き出すエアアウトレット。ボンネットとドアパネルの隙間がそのまま排熱口になっている感じで、なんと言うか、すんごい大ざっぱ。拡大
メーターまわりのデザインは、スポーツカーとしてはやる気がなさ過ぎると思う。ちなみにエンジン回転計のレッドゾーンは6000rpmから。
メーターまわりのデザインは、スポーツカーとしてはやる気がなさ過ぎると思う。ちなみにエンジン回転計のレッドゾーンは6000rpmから。拡大
極太のドアシルにはこんな注意書きが。いわく「ホカホカのエキゾーストパイプが下を通っているから、ここに触っちゃだめだぜ!」。……注意書きを書く前に、やることがある気がするのだが。
極太のドアシルにはこんな注意書きが。いわく「ホカホカのエキゾーストパイプが下を通っているから、ここに触っちゃだめだぜ!」。……注意書きを書く前に、やることがある気がするのだが。拡大
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