当たり前ですが、速いです

高速道路を100km/h巡航で走っていると、タコメーターの針が示すのはだいたい1250rpmあたり。この速度域でのバイパーはすこぶる快適で、先ほどの例えではないけれど、機関車みたいに粛々と走る。同時に、打てば響くトルクレスポンスも持ち味で、どの車速域でも加速に痛痒(つうよう)はナシ。あまりクルマの流れが途切れないような状態でも、スパッと決められる車線変更がキモチいい。

もうひとつキモチいいのが、低回転域のねばりである。第2回でもちょこっと触れたけど、このクルマ、本当に1000rpm以下が常用回転域なのだ。同じ「トルクバカ一代」でも、昨今の直噴ターボ車じゃこうはいくまいて。首都高速も“6速入れっぱ”で普通に走れるのだが、それだとアイドリング状態でグイグイ加速していくから要注意。うっかりするとオカマを掘るので、正直、あまりオススメはしない。

もちろん、言うまでもなく踏むと速い。なにせ450psと67.7kgmだ。16年の歳月を経て相応に衰えてはいるのだろうが、それでも1570kg(車検証記載値)の車重に対してお釣りが来る膂力(りょりょく)なのは間違いない。料金所ダッシュは怖いものなしである。

かように、濃密な回転フィールと昔ながらのマッチョイズムにあふれた8リッターV10 OHVと比べると、正直、フットワークにまつわるあれやこれやの印象は薄い。悪い意味ではなくて、たぶん、フツーによくできているんだと思う。

今回、へたっぴなりに真剣に向き合おうと、小田原-御殿場間の箱根山越えルートを走ってみたのだが、記者ごときがちょいと“おいた”する程度では、バイパーは顔色ひとつ変えなかった。

小田原厚木道路の平塚パーキングエリアにて一休み。本当は“走り”の写真の一枚でも掲載したいんだけれど、いかんせん一人でやっている連載なんでね。求ム助手。
小田原厚木道路の平塚パーキングエリアにて一休み。本当は“走り”の写真の一枚でも掲載したいんだけれど、いかんせん一人でやっている連載なんでね。求ム助手。拡大
6段MTの操作フィールは平々凡々だが、きっちり「ギアが入った感」がある点は好印象。一方で、ゲートは横方向のストロークが短く、「3速に、入れたつもりが、実は5速」(字余り)といったミスが誘発される。
6段MTの操作フィールは平々凡々だが、きっちり「ギアが入った感」がある点は好印象。一方で、ゲートは横方向のストロークが短く、「3速に、入れたつもりが、実は5速」(字余り)といったミスが誘発される。拡大
ボンネットの裏に潜む毒ヘビ。純正でこうなっているのか、何代目かのオーナーが施したカスタムなのかは不明。寒い朝にエンジンを始動すると、霜と結露でこの模様がボンネットの表側に浮き上がる。
ボンネットの裏に潜む毒ヘビ。純正でこうなっているのか、何代目かのオーナーが施したカスタムなのかは不明。寒い朝にエンジンを始動すると、霜と結露でこの模様がボンネットの表側に浮き上がる。拡大
今回は、ターンパイク→芦ノ湖スカイライン→箱根スカイライン→県道401号線と、箱根の主要なワインディングロードを通って小田原から御殿場へ抜ける山越えルートを走ってみた。
今回は、ターンパイク→芦ノ湖スカイライン→箱根スカイライン→県道401号線と、箱根の主要なワインディングロードを通って小田原から御殿場へ抜ける山越えルートを走ってみた。拡大
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