なぜ日本? なぜ世田谷?

しかし、なぜ世界初のAMG専売店が日本なのか? そもそも日本はAMGにとってどのくらい重要な市場なのか。ムアース氏によると、販売台数では「会社の歴史を通じて最大の市場規模を誇るのはアメリカで、ダントツだ。次いでドイツ、日本、イギリス、オーストラリア、カナダ、そして中国も台頭しつつある。日本の順位はだいたい2位から5位のあたり」とのこと。また日本の乗用車市場については「成長はある程度鈍化している」としつつも、「われわれが属するセグメントは成長が著しく、このセグメント内でのわれわれのシェアも高まっている。AMGと日本の関係は長年にわたり、その認知度も非常に高いことから、今後さらに成長できるだろう」と期待を寄せた。

さらに、東京・世田谷という今回のショールームの立地についても、「われわれは年に少なくとも2回はディスカッションをメルセデス・ベンツ日本や、販売店と持つようにしている。そこで世田谷というエリアを深く知り、その可能性の高さを認識した。実際にこのエリアでは非常に多くの販売実績があり、さらに大きく成長する可能性があると考えた」と、その選考理由を説明した。

もうひとつ、ムアース氏はこの専売店発足について、メルセデス・ベンツ日本やシュテルン世田谷との間に強い信頼関係、人間関係があったことを強調する。ムアース氏は、前述のディスカッションにおけるシュテルン世田谷の坂東社長について、「3年から4年先の製品ポートフォリオにおいてもいろいろなアイデアを与えてくれる。そういった協力関係をわれわれは誇りと思っており、素晴らしいパートナーを見つけた」と述べるとともに、そうしたディスカッションのなかから専売店のアイデアが生まれ、実現したと語った。

「(AMG専売店の戦略は)これで終わるわけではない。今後はオーストラリア、中東、もしかしたらアメリカにもこのような専売拠点をオープンするかもしれない。しかし、なによりもまず最初に日本でオープンしたいとわれわれは考えたのだ」。

ラウンドテーブル形式で行われた、トビアス・ムアース氏へのインタビューの様子。
ラウンドテーブル形式で行われた、トビアス・ムアース氏へのインタビューの様子。拡大
AMG東京世田谷には、車両内外装のイメージを大型画面で確認できるデジタルサイネージや、エキゾーストサウンドを楽しめるサウンドカウンターなどといった独自の設備が設けられている。
AMG東京世田谷には、車両内外装のイメージを大型画面で確認できるデジタルサイネージや、エキゾーストサウンドを楽しめるサウンドカウンターなどといった独自の設備が設けられている。拡大
発表会において、ステージ上で握手を交わすメルセデスAMGのトビアス・ムアース氏(写真向かって右)と、シュルテン世田谷の坂東徹行氏(同左)。
発表会において、ステージ上で握手を交わすメルセデスAMGのトビアス・ムアース氏(写真向かって右)と、シュルテン世田谷の坂東徹行氏(同左)。拡大
AMG東京世田谷は、メルセデスAMGが国際的に推し進めている専売拠点展開のロールモデルとなる。© Nacása & Partners Inc
AMG東京世田谷は、メルセデスAMGが国際的に推し進めている専売拠点展開のロールモデルとなる。© Nacása & Partners Inc拡大
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